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灰色の考え 白への制裁?

「ほら言った通りライト君たちは試練をクリアしただろう?」


「いやいや、なんでディアさんは勝てた勝負を捨てたんですか!!」


「………本気で言っているのかい、それ」


 もし何も考えずに言ったのならまだいいけれどよく考えて言った言葉がそれなら本気で見限るよ。


「いえ、すみません勢いで話しすぎました」


「ならいいよ。………ところで紫原さんはさあ、ディアのことどれくらい強いと思ってる?」


「それは、相当強いんじゃないですか?少なくとも普通の高校生レベルではないでしょう。………まあそれは師匠たちにも言えることですが」


 それがわかってどうしてわからないのかな?まあ最初の一回ぐらいは素直に答えを教えるとしようか。


「そうだよ、ディアの強さは高校レベルじゃない。ましてや普通の人、それも中学生にはどんなハンデがあっても、たとえ魔法を使わなくっても負けやしないだろうね」


「それがなにか、!?もしかして!!」


「普通にやらなくても勝ってしまう、だからこそ彼女の試練は彼女の納得のいく戦いを見せれば試練は合格できるようにしてあるんだよ」


 だからまあ、彼女は僕がアドバイスしたときに怒ったんだろうね。彼女の意図を察しておきながらあえてぶち壊したらそれは怒るってもんだよね。後で謝っとこ。


「次、雪白 透さっさと来い!!」


「はーい了解デース!!」


「………サッサトシロ」


「はい今すぐ!!」


 今の殺気は洒落じゃなかった。とりあえずここで謝って


「試練開始!!《黒豹軍歌》!!」


「いきなりそんな大技を出すのはどうなの!?」


 クロヒョウをかたどった魔力の塊が大軍となって僕に襲ってくる。《テリトリー》を使ってディアに向かって攻撃させようとしたが彼女も《テリトリー》を使って自分のイメージを強くしてきたために失敗した。


 まあクロヒョウの形なだけで別に噛みついたりはしてこないだろう………しないよね?




 結果、体当たりだけでした。しかも無防備なキングを一切狙わずに僕だけに攻撃させ続けるってどういうことなんだろうか。

 そこまで悪いことを僕はしていないはずなのに、してないよね?やっぱりしてたかも。


「さあ立て透!!この程度でくたばる貴様ではないだろうからまだまだたっぷりいたぶってやる。だからさっさと立て!!」


 そんなことを言われて立つほど僕は自虐趣味のある人間じゃあない。こうして地面にうつ伏せで接している間にできるだけのことをしておくのさ。




 3秒後、待ちきれなくなったディアに魔法で上空にぶっ飛ばされました。


 お空が………青いぜ

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