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圧倒的な茶  怪しい集団?

「それじゃああたしたちの戦いを始めるか」


「そうだね、ルールはさっきと同じかな?」


「ああそうだ」


「それじゃあ、いくよ!!」


 『流星』による不意討ち。至近距離から行ったこの攻撃は奈々には避けることはできず、また防ごうとしても防ぎきることはできないはずだった。

 しかし奈々はその予想をあっさりと裏切って僕の目の前から消えることで『流星』の弾丸を避けた。


「これは!?」


 奈々が使える茶色の属性色でいきなり目の前から消えるような魔法は使えないはず………じゃない、これは!!


「地面を介した転移魔法か!!」


「当たりだ!!《土龍招来》!!」


 奈々を探す前に土で形作られた8匹の竜が襲ってきたので急いで『流星』で破壊する。

 最初にアドバンテージを取るはずだったが完全にこちらが取られてしまっている今の状況に焦る。

 このままでは索敵を行う前に延々と妨害の攻撃を行われ何もできずに負ける可能性がある。しかも奈々は瞬間移動ができるようになったようだ。


 これ詰んだ?


 ………いやいや諦めたらそこでおしまいだろう。何か手はあるはずだろう。


 …


 ……


 ………とりあえず《テリトリー》で魔法の邪魔だけはしておこうか。うん別にいい考えができるまでの時間稼ぎってわけじゃないからね。






 まったく透の相手は面倒だな。こっちの居場所は分からないはずなのに魔法を全部防いでくる。しかも途中からはこっちの魔法のイメージに干渉してくるようになったせいで集中しなければ魔法が使えなくなってしまう。

 しかし集中しすぎればとっさの場合に転移魔法が使えなくなってしまうなんていう面倒なことになっている。


 こうなったらもう奥の手を使って一気に決めるべきだろうか。うんそうするか。


「文句は受け付けねえからな透。《大暴投》」






 いいことを考えた。相手の場所がわからないから攻撃に出れないなら周りを無差別に攻撃すればいいんじゃないかな?

 うんそれがいい。というわけで始めようか『流星』の範囲攻撃《流星軍》を。






「大きなお祭りですね」


「これっくらいの祭りじゃないと盛り上がれないだろ!!」


「………あまりはしゃぎすぎて目的を忘れるなよ」


「もちろんだとも、そんなことは彼女もわかっているってどこに行った!?」


「あそこで金魚すくいをやっていますよ」


「………何がわかっていると?」


「今すぐ連れ戻してくるよ!!」




 色とりどりのおかしな集団。彼らは誰の意識にとまることなく学校の中を進んでいく。

 彼らがある生徒に被害をもたらすことに誰も気づくことなく彼らは………

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