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楽しい遠足の前日譚

どうもみなさん、雪白 透です

今日はなんと町の外に遠足に来ています

鮮やかな色の草や木に魔物の血が飛び散ってとてもきれい

あっ犬型の魔物が顔から十字に切り裂かれた

いったい僕はどうしてこんなところにいるのか気になる?なるよね?

そうあれは争奪戦が終わった次の週の水曜日のことだった………



「では、これからホームルームを始める。今日は明日からの遠足について話す。よく聞いておけよ」


われらが担任、織羽先生が遠足について話してくれたことによると


遠足は2泊3日、木曜金曜と泊まり土曜には帰る


行先はこの国に存在するダンジョンの1つ『草原』


そこでダンジョンに挑戦したりする


と、ここでダンジョンとは何かと疑問に思う人もいるだろうから説明すると

ダンジョンとは空気中に存在する魔力がかたよることで発生するものである

本来、空気中の魔力は属性色が等しく存在しているのだがこのバランスが崩れ、一定範囲内に空気中の属性色が1種類、もしくは2種類の時にその場に存在する魔力は物質化し、ダンジョンの核となるのだ

そうしてできたダンジョンではその属性色の魔物が発生し、ある程度量がそろうと軍勢として人を襲いに行くのである


そんなところに遠足に行くのは危険なのでは?と思うかもしれないが『草原』は数少ない国が管理できたダンジョンなのである

この学校と似たような結界が張られている

主に学生や新人の魔物狩りなどが魔物やダンジョンについて教えることに使われる場所である

そして今回の遠足ではダンジョンのグループは別のクラスでも組んでいいというのでいつもの『魔法について研究死体クラブ』のメンバーで組むことになったのだ


(キンコーン カンコーン)


「では、これでホームルームを終了する。みな明日からに備えておけ」


よし、それじゃあ僕も


「よし、雪白君すぐにクラブに行って作戦会議をするよ!!」


拉致られた


「それじゃあ明日からについての会議を始めるよ。何か意見のある人?」


「では私から発言させてもらいます。明日から行くダンジョンは『草原』で属性色は緑ですが皆さん対策は取っていますか?」


そう、ダンジョンの厄介なところはその核の属性色がほかの属性色を圧迫するというところである

僕たちは普段空気中の属性色を体内に取り込み、その色の変換可能な属性に変えて魔法を使うのだがダンジョンではその属性色がないか、あってもかなり少ないので核と同じ色の魔法しか使いにくいのだ


「それについては僕が魔道具を使って対策はしているよ」


「それはどのようなものですか?」


「あらかじめ空気中の属性色を1色溜め込むっていうのだよ」


「それならわたし達も魔法が使えますねー」


「ああ、あたしは魔法なしの肉弾戦で戦うのかと思ってひやひやしてたぜ」


「でもみんな武器を持っていくのは忘れないでよ」


「そうですね、魔法が使えるといっても、使う前に接近されてやられてしまうかもしれませんし」


「はいー。そうですねー」


「ああ、気をつけとく」


「とりあえず話が済んだところで今回の私たちの目標を言うよ!!」


「今回も目標があるのか………」


「あるの!!今回の目標は討伐数1位よ!!それに向けて各自自分にできることを考えて行動してね」


「「「「はーい」」」」


「そこ、のばさないっ!!」


「「「「はい」」」」


そうして僕の遠足が始まろうとしたのだ


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