表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
163/354

白の回想 黒幕の思想

 探す、探す、探す………


 今に至るまでのこと全てから知りたいことを探そうとする。探しては見つけ、期待が外れた時点で次を探す繰り返し。

 そうして今を調べ終わったとき僕はどうしようもなく決断をしなければいけないことを知った。


 自分を取るか、家族を取るか、そんなことは決めていたはずだったのに………






 気づけば僕のうち3人がどこかに行っていた。自分が離れていたことに気付けないなんていったい何をしていたのやら。

 ………本当に僕は何をしていたのだろうか?自分の行動を思い出そうとするが何も思い出せない。


 いや、そもそも僕は何を覚えていたのだろうか?






 僕はどうやら勝手にどこかに行ったわけではなかったようだ。ついさっき帰ってきた僕に聞いてみるとリーダーや蓮たちが僕を探してここに来たのでもてなしていたらしい。

 それなら仕方ないけれどどうして僕を呼ばなかったんだいと聞いたら、『たまには僕たちにももてなしをさせてよね』と言われた。


 そういえばもう2人の僕はいったい何をもとにした僕だったっけ?






 僕が帰ってきてから長い時間が経った。いくら待っても彼女たちは来ないのでもしかすると道に迷っているのかもしれない。

 こうなったら僕が迎えに行って皆でパーティの準備をして楽しもうと考えた。


 まずは誰から見つかるのか楽しみだ。






 そういえば学校に長いこと行ってないような気がした。そろそろ出席日数が足りなくなってきている気がしたのだが、そもそも僕には学校に通わなければいけない理由はなかったことに気付いた。


 あれ?じゃあなんで僕は学校に行っていたんだろうか?






 誰もいない、何もいない、僕は誰?そもそも僕ってどういう意味だい?意味って何?何ってあfwふぇfs?あっふぁえあzgじjshgr8hせgfは89hふぁおあ………






 ああそうだ!!僕は雪白 透じゃないか!!ただただ人を殺すだけの存在じゃないか!!いったい何を忘れる必要があるというのだろうか!!

 さあ思い出した記念に近くにいる奴らをやろう!!


 思い出したって何を?






 side ????


 ようやくまともになってくれたみたいだね。全く彼女が余計なことをするからここにたどり着くまでずいぶんとかかったじゃないか。

 さあこれからは予定調和の世界を再び始めよう。決められた結果を決められた道筋で『結果が同じなら過程なんかに意味はない』などというやつらに決められた過程の素晴らしさを教えようじゃあないか!!


 さあ素晴らしき理想郷へ私たちは行こう!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ