白の日曜日(例外)
予算争奪戦が終わってから今は日曜日
僕は家で新たな魔道具を作ろうとしていた
これは別に負けて悔しかったとかではなく(少しはあるかもしれないが)日課のようなものである
僕は暇な間には魔道具を作るか色々なところから集めた魔法陣を解析しているのだ
さてと次は………
(ピンポーン)
おや?誰か来たようだ
どれ行きます(ピンポーン ピンポーン ピンポーン)
誰だ本当に!?むやみに連打して!?
(ガラッ)
「誰だいったい!?むやみに連打しやがって!?」
「やあ、雪白君遊びにきたよ」
そこには『魔法について研究死体クラブ』のメンバーが私服姿でそろっていた
「遊びにって………そんな約束してたっけ?」
「いや、約束はしていないけど私たちの間にはそんなものは不要っ!!というわけでお邪魔しまーす」
「ごめんなさいね雪白君。私もひさしぶりに雪白君と遊びたかったものだから」
「悪いな雪白、まさか約束してなかったとは思わなくてよ」
「雪白君とみんな遊びたいんですよー」
「まあいいけど、大したもてなしなんかはできないよ」
そういい彼女たちを客間に案内した後、とりあえずお茶を出すために台所へ向かう
そして帰ってみると………どうやら強盗がいたようだ
「おい」
((((さっ))))
「おい、僕はいつでもやさしいわけじゃあないぞ。誰がやったのかさっさと話せ」
「「「「こいつらです」」」」
こいつら、さては全員でやったな
「まあいい、とりあえず後回しにしてやる」
「「「「やったー」」」」
「後回しだからな」
「「「「はい………」」」」
「で、いったい何の用なんだ?」
「べつに普通に遊びに来ただけだよ」
「あたしはちょっと別の用もあるけどな」
「別の用?」
「雪白、あたしに専用の魔道具を作ってほしいんだ」
「いいよ」
「「「「軽っ!?」」」」
「本当にいいのかよ。魔道具ってそう簡単に作れるもんじゃあないんだろ」
「もちろんタダじゃあないよ。それに土屋の魔力とかをいろいろ測らないといけないから時間もかかるけどね」
「じゃあーわたしにも作ってくれますかー?」
「いいけどさ、ちゃんとお金払えるの?そんなに安いもんじゃあないよ?」
「一応聞きますけどどれっくらいのお値段なんですかー?」
「だいたい50万からってとこだろうね」
「50万っ!?。それじゃあこの前手に入れた部費でも一つしか作れないのか!?」
「まあ金じゃあなくて僕からの依頼を受けるっていうのでもいいけど」
「依頼?」
「僕はこの世にある魔法、それもイメージによって使われる魔法ではなく魔法式によって実行されるものを探しているんだ」
「それを探してお前にあげればいいのか?」
「別にそこまで急がなくてもいいけど卒業までには頼むよ」
と、そこまで言ったところで我慢できなくなったのか黒羽が話に入ってきた
「その話は置いといて雪白君何か遊ぶものはないの?」
「いやあるよ、この魔道具『人生転落ゲームver5,6』とか」
「5,6ってどれだけ改良しているんですか」
「よーし、それじゃあ遊ぶよー」
こうしてぼくの日曜は過ぎていったのだった