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訳が分からないよ………

 side 黒羽 蓮


「悠、黄色、禁扉は開きそうか?」


「あと3分で開くと思います」


「そうか」


 ここはどこなのだろうか?周りを見る限りどこかの洞窟のようだけど目の前にある扉がなぜかここは洞窟ではないと主張しているように思える。

 つまりここがどこかまったくわからない。ということでとりあえずリーダーに聞くとしようかな。


「リーダー」


「今から説明する。まずさっきまでこの体に入ってたのは透でも透が分割した奴でもない、別の存在が作り出したものだ。で、ここにそいつと透がいると思ったからとりあえずお前たちを連れてきた。それとそこにいる黒髪の女は北条 禁(ほうじょう きん)だ。分かった?」


 ずいぶん省略した説明に思えるのは気のせいだろうか。しかしそれならなぜ私たちだけを連れてきたのだろうか。


「扉開きました!!」


「よし、それじゃあ行くよ!!」


 まあとりあえずついて行こうか。




 扉の中は学校だった。正確に言うと扉の中に入るまでは扉の向こうは普通の洞窟だったはずなのに、入った途端に目の前に見慣れている私たちの学校があった。

 後ろを向くと扉はどこにもなくただ閉まった校門があるだけで………今回は意味が分からない事件だと思っておこう。


「ずいぶんと多く来ましたね」


「「「透君!!」」」


 いきなり声をかけてきたのは透君だった。しかも声をかけてくるまで全く見えなかったのにいきなりあらわれるなんて『転移の聖剣』でも使ったのかな?


「《真炎》!!」


「おっと危ないですねえ」


「テメエ『愛情』だな!!本人はどこだ!!」


「僕の役目は皆さんに帰ってもらうことですから。これから帰る人たちにはそんな情報は必要ないでしょう?」


「だったら無理やり聞き出してやる!!」


「ちょっとリーダーそんな無理やり!?」


 待ってよ、そういえば透君の体は今もリーダーが持っている。じゃあいま目の前にどうして透君がいるの?

 ああもう、全く分からない!!今回のことが決着ついたら『黒羽』も『雪白』も関係なく問い詰めてやる!!


「茜ちゃん、奈々ちゃん、私たちはここら一帯を検知するわよ!!《存在感知》」


「了解です!!《熱源感知》」


「わかった!!《地脈検知》」


 まずはこの場所に何がいるのかを確認する!!


「ヒイッ!?」


「な、なんだよこれっ!?」


「これは………」


 なんなのこの巨大な存在は!?なんでこんなものがこの学校に、いやここは作られたまやかしの学校なんだ。それを作ったのがこの巨大な存在なんだろうけど、ああもう!!これじゃあ透君を見つけ出すことができない。こうなったらリーダーに協力して。


「蓮!!」




「えっ?」



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