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予算の重要性?

「予算だって?」


「そう、予算よ。私たちのクラブを廃部寸前まで追い込んだあの予算よ」


「そう言われると予算使ってねえな」


「えっ、そうなんですか?」


「はいー、なんだかんだで予算を使わなくても大抵のことができる人がいますからー」


「なるほど、さすが師匠ですね!!」


「弟子にしないって言ったよね」


 しかし予算か、わざわざ議題にあげるということは使っておかないと何か問題でもあるのかもしれない。

 そろそろ真面目に蓮の話を聞くとしようか。もしかしたら僕の気分転換になるかもしれないし。


「まあ弟子の関係についてはまた後でお願いね。とりあえず予算のことに話を戻すけどどうやら予算を使わないといろいろ問題があるみたいなの」


「問題ですか、それはどのような?」


「全部使わなくてもいいけど半分ぐらいは使っておかないと来年の『予算争奪戦』に参加できなくなるか、参加しても獲得した予算が減らされるのよ」


「しかし今まで予算を使わなかったのなら別にいいのではないか?」


 たしかにディアの言う通りだ。僕たちが今まで予算を使わなかったのはその必要がなかったからだし、クラブの活動方針が変わらない限りは今まで通り予算を使うことはないだろう。


「いいえ問題はあるのよ!!」


「いったい何の問題があるっていうんだい?」


「それはね部室よ!!」


「部室?」


 部室と予算の何が関係あるのだろうか?


「なるほどー、蓮ちゃんが言いたいのは予算がなくなると部室が変更、または無くなるということですかー」


「そうよ茜、よくわかったわね。って、生徒手帳で確認したのね」


「はいー」


「なんだ部室が無くなるのかよ」


「それなら別に」


「「部室が無くなる!?」」


 えっ、えっ、どういうこと!?


「この2人は今まで何を聞いていたのだ………」


「まあ予算と部室なんてあまり関係ないように思えますからね」


「えーと、どうして予算がもらえなくなると部室が無くなるんですか?」


「それはね紫原さん、予算がないということは規模が小さいクラブとみられるの。そして私たちのクラブは『活動系』に分類されるクラブで、これは数がかなり多いから規模が小さいクラブにまで回せる部室はないのよ」


「私たちは人数も10人に届きませんしねー」


「活動内容でもある依頼解決も生徒や先生から頼まれたのは一度きりですしね」


「なるほど、たしかにこれで予算がもらえなくなったら規模が大きいとは言えなくなるな」


「そうなのよ、だからどうにかして予算を使いたいの」


「ならばいい方法があるぞ」


「本当ディアちゃん!!」




「透が紫原に魔道具を作らせるために使えばいいのだ」


 ………なんだって?

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