予算争奪戦終了っ!!
あれから僕たちは集合場所に誰とも会うことなく到着したのだが、ほかの3人が集合時間から30分経っても来なかった
万が一のことを考えて、僕は『色紙』を使い3人を捜索、土屋は周りの警戒をしている
「どうだ雪白、誰か見つかったか?」
「いや、おかしいことに誰も見つかっていないんだ」
「何がおかしいんだよ。この学校は相当広いから、3人を見つけにくくてもおかしくないだろ?」
「違うんだ。3人だけじゃなくて他の人も1人も見つからないんだよ」
「なにっ!?じゃあなんだあたしら以外は全員負けたってことか!?」
「そういうわけじゃあないから安心していいですよ」
「!?」
土屋の質問に返事を返す前に答えられた
土屋が周りを警戒していたにもかかわらず、気づかれることなくその人は現れた
「どうも、生徒会長の都 静です」
「生徒会長?なんで生徒会長がここにいるんだよ?」
「それはね、この学校の生徒会は生徒を抑えることができなければいけないの。その証明のために毎年この予算争奪戦で総額の4割以上を手に入れないと解散させられてしまうのよ」
「そのために参加者を脱落させたんですか?」
「だから違うのよ別に私たちは脱落させることが目的じゃあないんだから。そんなことはしません。人がいないのはたいていの人がある場所に集まって協力しているからよ」
「協力?それはいったい何に対してですか?」
「あらっ!?あなたたちもしかして、今ボーナスゲームをやっているのを知らないの?」
「ボーナスゲーム?」
なんだろう何か嫌な予感がする
「そう西側に200万円分の予算を持っている敵が出ていてそれを討伐するっていうものなんだけど………」
これはつまり………
「「出遅れたー!?」」
「急ぐぞ雪白!!」
「もちろんだ!!」
頼む間に合ってくれ
「あらら、すごい速さで行っちゃった。まあ面白そうな子たちだったし、またいつか会うこともあるでしょう」
それから僕たちが着いたときにはすでに討伐され、さらに4時間が立ち終了してしまった
これについていいわけさせてもらうと僕たちは西側に向かったのだが西側のどこにいるかを探している間に時間が過ぎてしまったのだ
「まったく、こんな大事なイベントに参加しないなんて。私たちは3人でかなり頑張ったのよ」
「「すみません」」
「まあまあ、蓮さんそんなに怒らないで。私たちだけでも貢献度で20万も手に入れたんですから」
「だからこそよ。全員そろっていたらもっと稼げたのよ!!」
「「返す言葉もありません」」
「まーまー。全員分を合わせて83万も集まったんですからいいじゃあないですかー」
「まあ、それは確かにそうね。たしかに言い過ぎたわ。」
「では、これから予算の使い道について話し合いますか?」
「そうね瞬ちゃん。ほら奈々ちゃんも雪白君もいくよ」
「「はい………」」
実は僕たちが落ち込んでいるのは間に合わなかったことだけではないのだ
それぞれで獲得した金額は
僕たち………11万
紅………12万
風宮………15万
黒羽………25万
イベント………20万
計………83万
この様に僕らは二人でありながら最下位という悲しい結果になってしまったのだ
(雪白、あたし等もこのままじゃあ終われねえよな)
(ああ、もっと力をつけて頑張ろう)
今日の収穫があるとすれば土屋との絆が深まったことだろう