パーティの結論
困ったなあ、予想以上に面白そうなパーティなんだけど、僕の直感は参加しないほうがいいっていってるんだよなあ。
「ねえ透君、ディアちゃんもこんなに言っているんだし、パーティ時参加するだけの時間は作れないの?」
「………時間は作れるけど、何か嫌な予感がするんだよね。さっきまでの話を聞くぶんには参加したいと思えたんだけど」
ここで僕の直感を無視することもできるけど、その結果がさ悪いことになるのも怖いしなあ。
「まあ蓮さん、透君がここまで参加しようとしないほど悪い予感がするんですからあきらめましょう。………と、まあ私が言うことではありませんでしたね」
「ううん、私も少しムキになっていたわ。ありがとう瞬ちゃん」
「そうだな、残念だが我も無理やり呼ぶ気はないしな」
………なにかすごい悪いことをした気がするんだけど。まあ今回の分は何か別のことで返すとしよう。
「ごめんね、もしもよければだけどまた今度機会があったら誘ってくれるとうれしいな」
「いいだろう、ならば次は我の誕生会に呼ばせてもらうとしようか」
「え!?」
ディ、ディアの誕生会だって!?
「ん?どうしたのだ?まさか我の誕生会にも嫌な予感がするというのか?」
こ、こいつ楽しんでるな………。まあしょうがないか、正直に言えばひどい目に合う予感がするけど、まあ参加しないわけにはいかないだろう。
「ま、まさかそんなわけないじゃあないか。いやあ楽しみだなディアの誕生会」
「そうか、ならば星たちにもそう伝えておこう。あやつらも楽しみにするだろうからな」
「………(この灰色鬼が)」
「ん?いま早く星たちと会いたいと言ったか?ならば我が申請を」
「いえいえ、僕はただディア様の偉大さをかみしめていただけですよ。そんな偉大なディア様の誕生日会なんて僕なんかが参加してもいいのかとも思ってしまいますがね」
「なに気にすることもあるまい。貴様は我が認めた人間なのだ、胸を張って参加するといい」
「………二人とも仲がいいですねー」
「「いやいやそれほどでも」」
「息ぴったりじゃねえかっ!!」
「「はっはっは」」
「「まあ仲がいいのはいいこと、だし………」」
「「透君、君って人は………」」
「「というかよくそんなことが」」
「「ふんっ!!」」
「ゴハッ!?」
なんだよ2人とも、少しからかって発言を合わせただけなのに、まったく瞬を見習いな、よ………
「よし、諸悪の根源はここに討たれたわ。時間的にもそろそろ帰るとしましょうか」