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パーティの内容

 いやな予感


 危機感




 要するに………行きたくない。


「透よ、貴様はどうせ暇だろう?」


「行くことができるからといって行くとは限らないでしょ。それにそもそも暇じゃあないし」


 うん、先に忙しいと言えばよかったな。これで僕を誘うのはやめるだろう。


「ん?なにかあるのか?」


「ギルドから渡されたものの解析中なんだよ」


「解析中だと?聖剣を使ってはいないのか?」


「使っていながらまだ終わらないんだよ」


 『真実の聖剣』を使ったからといってなんでもわかるというわけではない。


 なぜなら


「『真実の聖剣』はただ真実を僕に教えるだけでね、その真実がわかっても理解できるかどうかは別問題なんだよ」


「どういうことなの?」


「つまりだね、例えば『黒札』に聖剣を使うとその力がどのようなものかは分かるけど、どういう方法でその結果を出しているのかは分からないんだよ。数式の答えは分かるけどその数式自体は分からないと言ったほうがわかりやすいかな?」


「つまり貴様が調べているのは『結果』ではなく『過程』ということか?」


「まあ『過程』を『方法』と言い換えてもいいけどね。まあそんなわけで僕は解析において聖剣の力をあまり使えないんだよ」


「そうか、しかし本当にパーティには来ないのか?貴様にはぜひ来てほしいのだが………まあ忙しいなら仕方がないか」


 なぜここでそんなしおらしくなるんだ!?そんなふうにしたってパーティに参加なんてしないからな!!


「「「「………」」」」


 なぜ蓮たちは僕にそんな目を向けるんだ。そんな目で見られたってパーティに参加なんてしないからな!!


「………どんなパーティなのか聞かせてもらえるかな?」


 別に参加する気はないけど内容ぐらいは聞いてもいいだろう。参加するわけじゃあないけどね。


「戦闘系と生産系の人々のにぎやかなパーティといったところだな。ある程度の有名さや地位が必要だがそれよりも実績や実力が参加には必要なパーティだ」


 ………その内容、昔どこかで聞いたことがある、というかそんなパーティに参加したことがあるような。


「人数的には50人程度のもので場所は魔法実験場を使うことになる。目的としては戦闘系と生産系で交流をし、うまくいけば互いに協力できる人間を見つけ戦力を増加させたいというものだ」


 なるほどね、戦闘系の人は魔物と戦うときに魔道具があれば心強い、生産系の人は使われた魔道具のデータからまた新しく前よりも完成度の高い魔道具を作ることができる。

 協力することで互いにメリットがあるがそもそも接点を持つことがあまりない。

 だからパーティに呼んで顔合わせを行うというわけか。




 ………どうしよう参加したくなってきたんだけど。

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