楽しい楽しいパーティのお誘い?
「やあ蓮、おはよう」
「おはよう透君、1日おいて落ち着いたみたいね」
「………昨日さあ、織羽先生と個人面接をすることになってね」
「それは、大変だったわね」
いや本当に大変だった。昨日の面接では成績はもちろんのこと最終的には将来就きたい仕事のことも話させられたし。
そんな面接が3時間も続けば僕のテンションだって普通に戻る。まあ有意義な面接ではあったのだから問題はないのだが。
まあ過ぎたことは忘れるとして、とりあえずは最近成績が下がり始めた一般教科を真面目に受けるとしようか。
「さてとみんな揃ったようだし今日のクラブを始めるわよ」
放課後、一般常識と僕の常識の齟齬に軽く絶望した後いつものようにクラブをするために部室に来たのだがいまいちやる気が出ない。最近は誰かから依頼が入ることもないし休んでもいいんじゃあないかと思ってしまいそうになる。
まあなんだかんだ言って結局は休んだりしないだろうけどね。
「まずはみんなにうれしい知らせがあるわ。透君が解決した白王学園の依頼でこのクラブに実績ができたということで廃部がなくなったわ」
「おお、やったじゃねえか」
「よかったですー」
「これで一安心ですね」
「うむ、よいことだな」
「まあこれで実績にならなかったら蓮たちは来た意味がないもんね」
「うん、最後以外は喜んでもらえてよかったわ。とりあえずこれで体育祭と文化祭は無理して参加する必要はなくなったわ」
とはいえ来年も予算を多く取るかもしれないから一応実績を示せる方法を考えておこうか。またドタバタするのもどうかと思うし。
「今のところ報告はこれだけよ。誰か言いたいことはある?」
「ああ蓮よ、一ついいか?」
「どうぞディアちゃん」
「今週の土曜の夜にパーティが主催されるのだが貴様らも来ないか?」
………ディアが参加するパーティだって?
「それは私たちが参加しても大丈夫なの?」
「まあ問題はないであろう。なんといっても貴様らは『黒羽』に日本の『純色の五家』、さらに透は有名な魔道具作成者なのだ。これで参加できなければ誰も参加できないであろうよ」
「なら参加するわ」
「あたしも参加できるぜ」
「わたしも参加したいですー」
「私もお願いします」
「僕はパスで」
うん、ディアが出るようなパーティは避けるのが吉だもんね。
「いや透、貴様の参加はもう決まっている。拒否は認めん」
「だが拒否する!!」
ディアのパーティに参加するなんて碌なことにならないと僕の直感が告げてるんだよ!!