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いざさらば えっまだなの!?(そろそろ本当に帰りたい)

 やっぱり春香にはギルドに入ってもらいたいねえ。今度の冬休みにはギルドの勧誘でもしようかな。

 ………よし、そろそろ帰るとしようか。


「それじゃあ春香、僕はそろそろ」


「いいですよ、そこまで言うなら神奈様が自ら戦って確認すれば納得してもらえるでしょう」


「帰る、ってどういうこと?」


「そこまで言うならいいだろう。俺が確かめてやるよ」


 いや何の話をしているんだ?全くついていけないんだけど。とりあえず蓮か瞬に聞いて………あれ?蓮たちはどこにいるんだろう?




 ~透が考えていたころ~


(なんだか面倒なことになってきたわね)


(でも今はチャンスじゃねえか?あの2人にほかの奴らは注目しているからここから離れても気づかれないだろ)


(そうですね、ここの学園長には後でまた連絡を取るなりしてクラブの功績にすれば問題もありませんし)


(帰りの手段なら我が転移魔法を使えるからそれで帰ればよかろう。もうあのバスには乗りたくはないしな)


(では今のうちに行きましょうかー)


(あなたには後で聞きたいことがあるわよ茜。透君もそれでいいわね?………透君?どうやら話を聞いていないみたいね。まあ彼なら一人でも大丈夫でしょ。みんな行くわよ)


((((おおー!!))))




 まさかみんな僕を置いて帰ったのだろうか。思い返してみると結局彼女たちがここに来る必要はなかったというかむしろ彼女たち(蓮と茜)のせいでトラブルが増えた気がするのだけど。


「では透君お願いしますね!!」


「さあ来い!!お前の実力を測ってやる」


 どうやら僕はこの場から逃げるどころか現実逃避すらさせてもらえないらしい。

 しかも相手は神奈の人間だからあまりやりすぎるわけにもいかない。本当にどうしてこんなに厄介ごとが起こるのだろうか。


「さあ透君、神奈様を叩きのめしてください!!」


「いやいや、そんなことできないってば」


 ついでに言えばさっきから春香は僕のことを透君と呼んでいるのだがそれは指摘しないことにする。これくらいのことなら許してもらえるだろう。

 ………後で気づいてから後悔すればいいのに。



「いくぞ!!《炎の矢》!!」


 彼の不意討ち気味の魔法を軽く腕を払って消し去る。それを見た神奈君は楽しみがいがあるといった顔で次の魔法を唱えた。


「《火炎地獄》!!」


 そうして僕は1人白い炎の渦にとらわれ体中を燃やされかけることとなった。しかし景色が真っ白に染まるのを見ながら僕は戦いとは関係のないことを考えていた。






 いつの間に僕の周りにいた人たちは逃げ出していたんだろうか?

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