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白と緑のボーイズトーク?

 文化祭出場禁止を知った翌日、僕はいまよくわからない人に遭遇した。


「お前が雪白 透だな?」


「そうですけど、あなたは?」


「覚悟しろよ、テメエは俺が潰してやるからな」


 そう言うといきなり話しかけてきた茶髪の彼は僕が何か言うよりも早く立ち去っていった。

 ………いったい誰だったんだろうか?




「そんなことがあったんだよ」


「本当に知らない人なんですか?実は昔あったことがあるけど忘れている可能性はないんですか?」


 時間は放課後、今は瞬と僕の2人だけしか部室にいなかったので時間を潰すために今日会ったことを話してみたのだ。


「うーん、初対面だと思うけどなあ。まあ昔に会ったことがあるなら何の問題もないからいいんだけどね」


「まあ確かに昔に会ったことがあるならその時に何かしたのかもしれませんしね」


「でも会ったことがないなら彼はどうして僕に敵意を持っているのかって話になるんだよなあ」


 本当に最近は面倒なことが多くて困る。いまのところ彼に会ったことはないと思うけど、彼は何が目的で僕に敵意を持っているのだろうか?


「まあ今のところは何もないんですし、私たちなら、というより透君なら大抵のことに対応できるからそれほど心配することでもないのでは?」


「そうやって油断してやられたらかっこ悪いからね。まあ僕は彼に関わろうと考えてないから結局は後手に回ることにはなるんだろうけどね」


「そうですね、ところで透君、実は私そろそろ朝日さんに告白しようと思うんですよ」


「そうなの?まあそれは君の問題だし、あまり僕がどうこうできる問題でもないからね。君の気持ちが本物なら告白するのはいいんだろうけどな」


 それにしても今迄へたれていたのにどうして急に告白をしようと………昨日の告白練習のせいかな?結局昨日は200回やってようやく合格したからなあ。

 それで告白に慣れたからそのまま本人に自分の気持ちを伝えることに決められたのかな?


「まあ君がうまくいったら僕のことのように喜ぶし、そのときにはパーティでもしようかな?」


「それは少々恥ずかしいですね。でもありがとうございます透君、私だけなら告白をする決心なんてつきませんでしたから」


「僕は何もやってないさ。決めたのは君だろう、しっかりと自信をもって告白するといいよ」


 瞬は僕にとってもかなり大切な友達だからな、できるだけ幸せになってほしいし夕日さんなら幸せになれると僕も思っているのだ。

 だからどうか、何の邪魔もなくうまくいってほしい。

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