3色の隠し事 白のお仕置き?
「まあこれくらいにしておこうか」
瞬をいじり始めて30分、僕の終了宣言に残念そうな顔を見せる女性2人だが僕はもう満足したし、これ以上やると今度は瞬が精神的に参ってしまうのでやめるしかない。
「それで真面目な話をするけど蓮と茜はいったい何をしているんだい?」
「あの2人ならやることがあるって言ってそのまま残ったよ。なんかあいつらに用があったのか?」
その質問で僕にとっての、いや僕たちにとっての大問題がどうなったのかを聞くことにした。
「あのさあ、体育祭と文化祭でどうするかは僕のいないうちにもう決まったのかな?」
「「「………………………………………………………」」」
「あれ?」
なんだろう、みんな一斉に目をそらすなんて。まるでなにかを隠すようなことをするなんてまさか。
「まあ透よ、とりあえずこのお菓子を食うがよい。我が見つけた隠れた名品でなたいそううまいのだ」
「いや、そんなことで(もぐもぐ)話をそらされたりはしないからね。しっかりと話を」
「そういえば昨日、父さんから結構お菓子をもらってたんだよ。ほらお前も食うだろ?」
「(もぐもぐ)うん、すごいおいしいね。………それじゃあ話の続きを」
「まだまだお菓子はありますからね、ゆっくり食べてくださいね」
「ええーい!!いいかげんに話しなよ!!いったい何を隠しているのさ!!」
「「「か、隠してなんかない!!」」」
「………そうか、そっちがそうするなら僕にも考えがある」
ただいま大変なことが起こりました
「なるほどね、蓮が悪ふざけで提案した案を入ったばかりのディアもみんなと一緒になって改悪して提出した結果、僕たちは文化祭に出店できなくなったと」
まったくそういうことは早く言って別の案を考えさせるものだろうに。どうしてあんなことをされるまで黙っていたのやら。
「まあ文化祭が使えなくなった以上どこかの大会に参加しなければいけないけれど今からでも間に合う大会で結構な功績になりそうなものはあるのかなあ?」
「もしなかったとしたら最後の手段として御堂先輩を助けた菓子を使うことになるのかなあ?」
「とりあえず蓮と茜が帰ってきたらすぐにでもみんなで話し合いをするべきなんだろうなあ」
「あ、奈々はもう少し左によって撮ってくれ、ディアはそのままでいいよ。………ほら瞬、次で56回目のプロポーズだよ。いいかげんに成功させたらどうだい」
*注 奈々・幼稚園児の服を着て撮影中
ディア・バニーガールの服を着て撮影中
瞬・夕日 朝日のホログラムコピーを相手に56回目の告白中