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新たな部員 3色の雑談

「それで蓮たちはいったいどこに行ったのさ?」


 僕は目を覚ましたのが放課後だったのでとりあえず部室に行ったのだがそこには茜しかいなかった。


「貴様が怠惰をむさぼっている間にいろいろあったのだ。その程度のことは察せ」


「確かに予想はできたけど、僕としてはどうして君がこの部室に我が物顔で入れるのか全く分からないんだけど?」


「ディアちゃんは『魔法について研究死体クラブ』の新部員ですよー。透君が怠けている間に入部したんですよー」


 その考えはなかった。なるほど留学生だからと言ってクラブに入ってはいけないということはないし、学生同士で親しくなるならクラブなどは有用だろう。

 なんといっても同じ目的を持った生徒たちが基本的には集まるわけだから話もあいやすいだろうしね。


「そうなのか、それにしてもよくこんな怪しい名前のクラブに入ろうと思ったね?」


「大事なものは名前ではなく中身だろう。我はこのクラブに価値があると思っただから入部したのだ」


「ふうん?まあそういう理由だと納得しておくよ。それでディアの留学期間ってどのくらいなんだい?やっぱり今年度が終わるまでかな?」


「卒業するまでだ」


「へえ卒業するまで………よくそんなに祖国を離れていられるね大丈夫なの?」


 ディアの愛国心は異常と言っていいほどだ、その彼女が2年以上も祖国を離れるなんて発狂しないのか心配だな。


「夏休みなどで国に帰るつもりだからな、何とかもつだろう。まあ狂ったらその時は貴様に頼んでおくぞ」


「了解、それで蓮たちがいないのは今回の事件で、それとも別件でかな?」


「今回の事件とつながっている別の事件のせいですよー。なんでも第2魔法高校に『強欲』が現れたのを勇者と『怠惰』が協力して撃退したそうでー、万が一、黒羽 仁が『怠惰』と手を組んだ場合の対策を練るらしいですよー」


「そんなことになっていたのか………」


 それは危ないな、あいつと『怠惰』が手を組めば僕としても困ったこと、というか面倒なことになるな。


「まあそれより先に透にはやらねばならぬことがあるのではないか?」


「ん?ああ《テリトリー》のこと?それじゃあとりあえず仕組みを紙にでも書いて渡すからちょっと待っててよ」


 たしか部室のここらへんに紙とペンがあったと思うんだけどなあ。


「ってちょっと待てえい!!あれは原理だけを説明されてもわかるものではないであろう」


「そんなことはないよ、頑張ればだれにでもできるような技術だよ。お、紙見っけ」


 アレに必要なのは習得するまで頑張る根性だからなあ、と思いながらペンを探すと僕たちの話しについていけない茜が一言。


「ところで《テリトリー》って何ですかー?」


 ………ペンが見つからないし茜にも聞かれたから口頭で説明しようかな。

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