買い物
「ねぇ~買い物行こうよー」
隣でボクのベットを占領している幼馴染から愚痴が飛んでくる。
「高校入ってから、ぜんぜん一緒に遊びに行ってくれないじゃん~」
ボクだって遊びに行きたいのはやまやまなのだが、課題は多いしもしクラスのヤツに一緒に居るとこを見られたらと思うとなかなか遊びに行けない。
「か、課題が多いんだからしかたないだろ」
そう言いつつ彼女の顔を見やると
「むー!!」
ほっぺたを膨らまして遺憾の意を表している。
「じゃぁさ、どんな服が似合うかネット見ながらなら付き合うよ」
彼女の意を汲み提案をしてみる。
「ん~、まいっか・・・じゃぁちょっと隣来てよー」
マテマテ、隣ってベットで添い寝をしろと!?
「何顔赤くしてるの? 一緒にパソコン画面見てよー」
どうやらベットの上で、ノートパソコンの画面を見ろと言ってる様だ。
「わ、わかったよ・・・」
のそのそとベットへ向かい、隣で横になる。
「ん・・」
何度かクリックし洋服のサイトを開く
「どういう服が欲しいんだよ」
ぶっきらぼうに話しかけたかもしれない。でもこっちは最近意識してる彼女の隣で添い寝しているんだ。
とっくにキャパシティオーバーである。
「えっとね~、どんな服が好き~?」
なんだろう、会話とこの状態を考えるとまるで付き合ってるような・・・意識しすぎである。
「オマエはなんでも似合うじゃないか」
彼女は頬を膨らませる。