表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/34

氷嚢と誠哉と鉢合わせ

 西園寺誠哉だ。


自分で言うのもなんだが、俺は滅多なことではうろたえたりはしない。昔から父に西園寺家長男としての自覚を持つように指導されてきたからな。


 だが、俺は今これまでに無いレベルの出来事にうろたえ、混乱している。この状況の打開策が何一つ浮かんでこないのだ。ふっ……跡取りがこのような事では、西園寺家の名に傷がつく。乗り越えて見せようじゃないか。この荒波を!


「こ、これは誤解だ。決して故意にした事では無く」


 俺は説得を試みた。しかし、相手は聞く耳を持たない。


「くっ……落ち着け! ぐっ⁉︎ 目がぁぁぁ!」


 目潰し攻撃を受けた俺は足をすくわれ、後頭部を強打した。


 所詮は俺もこの程度の男だということか……不覚っ。




 一体誰が運んでくれたのだろうかわからないが、次に俺が目を覚ましたのは保健室のベッドだった。


「ここは保健室……か」


「気がつきましたか?」


 声のした方向に目をやると、眼鏡と澄ました顔が特徴の奴がいた。


「……久保翔一か。なぜ俺を助けた」


「一階の廊下で気絶している生徒を助けない人がどこにいるんですか」


 一階の廊下だと? 俺が倒れたのは廊下では無かったはずだが。


「氷嚢、後頭部に当てておいてください……で、何をやらかしたんですか?」


「ああ、それなんだが実は――」


 俺は体を起こし、久保翔一を見た。不服だがこいつならば相談にのってくれるだろう。


「――五十嵐飛鳥の全裸を目撃してしまったのだ」


「……は?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ