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さて、相変わらず真っ暗だ。
とりあえず体を起こすことにする。
特に異常はない。
さて、行こうか。
壁を伝って進んでいくことにする。
どこに障害物があるかわからないので前方のチェックは怠らない。
扉を開け家の外に出る。
世界から光が消えてどれくらいたっただろうか。
始まりは魔物の出現だった。
やつらの出現に世界のほとんどの国は壊滅的な打撃を受けた。
我が国の軍隊は突如現れた黒色の軍勢に手も足も出なかった。
我が国が弱かったわけではない。
相手が悪すぎたのだ。
俺は何とか逃げ延びなぜか魔物が出ないセーフティーエリアと呼ばれるところに住んでいる。
なぜ私がこんなところにたどり着けたかというと理由は至極単純である。
最初からここにいたからだ。
そうでなければとっくの昔に魔物に食われていただろう。
光が消えたのはそれからしばらくたったときのことだ。
朝起きるとそこに光は無かった。
私はまだ夜に違いないからもう一眠りしようと考えた。
実にのんきなやつである。
そしてもう一度起きてさすがに違和感に気づいた。
そして絶望した。
私の目はもう使い物にならなくなってしまったのかと。
しかしそう考えたのは何も私だけではなかった。
世界中から光という光が失われたのだ。
今は残り少ない食料をただ浪費していく毎日である。
その食料はもう残り数日分しかない。
決断の時だ。
ここを出て食料を探す。
私は皆に別れの挨拶をした。
皆別れを惜しむようなことを言うがそれは表面だけだ。
心のそこでは喜んでいる。自分の分け前が増えるからだ。
選別と言って一日分の食料と水を分けてもらった。
底をつきそうな食料とは裏腹に水は大量にある。
井戸は偉大な発明だと心から思う。
現在の私に魔物とやりあう力などあるわけがない。
見つかったらまず間違いなく死ぬ。
研究でわかったことだが魔物も人と同様に目は見えていないようだ。
音を手がかりに認識しているようだが幸いその感度は魔物の種類によるが良好とは言えない。
どうやらこのセーフティーエリアとやらには周囲から音を遮断する結界のようなものが張られているようである。
セーフティーエリアを出た私はゆっくり音を立てないように進んでいく。
ここら一帯は昔からよく通るためたとえ光が無かったとしても迷うことはないだろう。
これから向かうのはずばり山だ。
俺の仕事は山から果物や茸を採集することであった。
だから山へ向かう。
今の季節なら林檎がなっているはずだ。
ここから山まではおよそ1キロ、そして山の入り口から目的のリンゴまではおよそ5kmである。
山にたどりつくまでは平地だ。
問題はない。
しかしいくら俺が整備していたといえ山は山である。
当然多少の音は出るだろう。
考えても仕方ない。
今は一刻も早く林檎を入手することだ。
パキッ
!?
今の音は何であろうか?
私の足元から聞こえた気がする。
どうやら枝を踏んだようだ。
冷や汗が頬を伝う。
気づかれただろうか?
何かがこちらに歩いてくる音がする。




