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俺なりのショートショート13

作者: 骸骨
掲載日:2026/06/25

 娘のあさひと母親の恵子は隣に住む富士子おばあさんの家にやってきた。お土産のマロングラッセ六個入りを持って。

 富士子おばあさんは嬉しそうに二人を向かい入れてくれた。お土産もとても喜んでくれた。お礼にお茶でもどうぞ。

 富士子おばあさんの家を訪ねる人はみなお土産を持参するので、おばあさんの家にはいくつものお菓子の入った箱が無造作に床に重ねて置かれていた。いくつかの箱をがさこそやっていたかと思うと、大きなお皿に乗せて二人に出してくれた。飲み物は三人とも、紅茶だ。

 あさひは普段こんなにいろいろなお菓子を見たことがなかったので、夢中で食べ始めた。お行儀が悪いわよ、とたしなめる恵子とがつがつ食べるあさひをうれしそうに眺める富士子おばあさん。そんなに喜んでくれるならと、冷蔵庫から出したケーキ、他のお菓子の缶をがさがささせて大皿に盛って朝日の目の前に置いたおばあさん。ほらほら。遠慮しないで、食べちゃって。うれしそうにうなずくあさひ。あまりにも大量にお菓子を平らげたので知らない間に体が大きくなってしまった、隣に座る恵子よりも。

 食べる度に大きくなっていく体。元のあさひの三倍ほどになった時、部屋中に響く大きな音がした。ぱん!あさひの体がはじけてしまったのだ。富士子おばあさんは、あら…、といった。

 心配されたあさひは大きくなった部分ががはじけただけで、元の体形に戻っていた。はじけた体の部分はみな、床に散らばっていた。恵子は、ごめんなさいねおばあさん、と頭を下げた。気にしなくていいからね…、富士子おばあさんは言うと二人を帰した。

 二人が帰った後、富士子おばあさんははじけ飛んだあさひの体の一部分を放棄と塵取りで丁寧に掃除したのであった。


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