表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/174

87.第4都市

第4都市は王都とお隣なので、比較的近くだった

問題なく、都市の中心地に来た私たちは、ルゥ君とラディアさんの案内で教会まで向かう


第4都市の教会はこじんまりとしていて、周りには大きな建物が建設されており、それに囲まれた影にひっそりと佇んでいた


ガチャガチャ

門に手をかけると、きっちり施錠されていて、中に入ることは出来ない


普通はこの時間は、浄化を求めて訪れる人のために、解放されているはずなのに


近くの呼び鈴を鳴らす


すると、奥からシスターが現れた


「中に入れてもらいたい」

カイリ殿下は端的に要件を話す


シスターは困った顔で、

「申し訳ありませんが、お引き取りください」

と告げた


すると、ルイ君が

「シスター?何か気がかりなこと、もしくはお悩みがございませんか?」

と、シスターに話しかけた


「え……いえ……」

言葉をつまらせつつ、シスターは視線を外して答えた

その少しの動揺の隙を2人は見逃さなかった

辺りにモヤがかかったような感覚になる

視界はクリアなのに……


「ルイ。シスターはお疲れになってるのでは?ここは、誰もが心の平穏を祈りに来る場所だ。ご自身がお疲れになって、門を閉ざしているのかもしれない」

と、ルカ君が合いの手を入れた


そして、2人はシスターに向き直ると

『シスター。僕達はきっと、あなたのお力になって差し上げられると思いますよ?』

と、ルカくんが言うと、


『この門を開けて、ボク達を迎え入れてくれませんか?そして、お話をお聞かせください。さぁ……』

魔法を発動している


シスターは、言われるがままに門を開けて、私たちを迎え入れた

「どうか……お救い下さい」

そうルゥ君達に弱々しく告げた


「大丈夫ですよ。シスター。」


こうして、私たちは問題の協会の中へ足を踏み入れた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ