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77.寝相
私は、何かに押される感覚で目が覚めた
辺りはまだ月明かりが輝いていて、夜が明ける前の静けさだ
そんな中、私の右手を握って眠っているルイ君が、めちゃめちゃ押してくる
すごい押される……
なんで?こっちに寄りたいの?
場所を変わろうとして起き上がるけど、左手はルカく君と繋がっていて、全くもって離してもらえる気配がない
とりあえず、ルイ君をグッと押して距離を取ってみた
にしても、起きないな……
さてと、私は二度寝しようと目を閉じた
すると今度は、左手を握って眠るルカ君からの圧を感じる
この2人、なんで押してくるの!?!?
2人は磁石のように引き合ってるのだろうか……
ルイ君同様に、ルカ君をグッと押して、距離を取ってみた
手が両サイドに引っ張られる形になってしまったけど、まぁ、しょうがない
私は今度こそ再び眠りについた
しかし、これはまだ序章にしか過ぎなかった
この後、私は何度も同じ現象で目を覚ますこととなる………