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71.一旦冷静になる

私は冷静になって考えた

やばい


どこまでとは、ここからだったのかもしれない


うっすらと思い出した……

思い出さなくても良かったかもしれない

いや?夢だったかもしれない!

うんうん。そうだそうだ…………


こともあろうにキスをねだる自分という構図に頭を抱えた


なんて………


明らかに理性なんて吹っ飛んでる

本能のままに求めた結果があれだ


うん。夢だったことにしよう……


でも、あの肌の感触が鮮明に思い出された


自分のあさましさに、ちょっと引くわ……


トキ殿下といい、カイリ殿下といい、ホント、なんかすいませんってなる案件が多すぎて、私は1人反省会を開いた


相手は一国の王になられる御方です

その方々に私は何をしましたか?

きちんとした挨拶もできず

きちんとした言葉遣いもできず

上手く会話もできてない気がします


ダメすぎる私……


なのに、結構大胆なことをいくつもいくつも………

断片的に思い出す自分の行動に頭を抱える


頭痛いわこりゃ………

うぅうぅ……


あーー

なんかほんとに頭痛くなってきた……


ズキズキと痛む頭をおさえる

頭痛は次第に酷くなり、最終的には


ピキーン!!


頭が割れるような痛みが私を襲った


うっ…………


割れる

頭が割れる……


ズキズキする痛みに耐えられなくて、エリちゃんに助けを求めようと、

部屋のドアノブに手をかけようとしたところでバランスを崩して倒れた


声が出せない

目も開けられない

頭が割れる……



すると、物音に気づいて、部屋に向かってくる足音が聞こえる


「みさき様??」


あ………ユミさん

こんなところで寝ているんじゃないんです

頭が痛くて動けないんです


私は両手で頭を抱えて、頭痛に耐えながら何とか言葉を振り絞った


「頭………が……われ……る」


渾身の一言を振り絞って、私は意識を手放した

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