表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/174

46.お茶会の招待状


私は自室のベッドで目を覚ました


「お目覚めになりましたか?」

エリちゃんが窓際の植木に水やりをしている


ライラさんから貰った、多分バラが咲くだろう植木

蕾がいくつかついているようだけど、なかなか咲く気配は無い


「トキ殿下の使用人の方がお送りくださいました。よくお眠りとの事でしたが、お加減はいかがですか?」


あ~~~~~~

覚えてます

だいたい目が覚めると状況が変わってたり、記憶がなかったり、不安なことが多いけど、全てまざまざと思い出せます


が、故に……


恥ずかしすぎる……


自分が口にした言葉を思い返しては恥ずかしさが増す

トキ殿下何者??!転がされるだけ転がされて寝落ちとか……しかも最後に……キ…キス……


思い出すと顔が赤くなる

どーしよー

どうしようもこうしようも無いんだけど……

どーしよー……


「もし、体調が整わないようでしたら、こちらの魔法薬をお飲みいただくように、と預かってございます」

エリちゃんは飾りがついた青い小瓶を持っていた

どこかで見たことがあるような縦長の、香水瓶のような形状をした小瓶には何かしらの液体が入っていた


「それは何?」

「トキ殿下の調合された魔法薬のようです」


トキ殿下お薬調合できちゃうの?

自主的に幽閉って言ってたけど、カイリ殿下の言ってた引きこもりって言ってたのが、ちょっとわかる気がする



「お加減がよろしいようでしたら、ライラ様からお茶会の招待状が届いてございますので」

そう言いながらエリちゃんは1枚のカードを差し出した


水色の台紙に切り抜かれたバラのイラストがあしらわれ、ガーデンパーティのお誘いが書かれていた


パーティなんて行ったことないし、どうやって行くか分からないし、そもそも私に無縁じゃん?どうするべきなの??


すると、コンコンと、ドアをノックする音がする。ガチャっとドアを開けてユミさんが入ってきた

「フェン様がお迎えにいらっしゃってます」


「え?なんで??」


「お茶会のお迎えかと存じます」


お迎えに来ていただいたのに、行きませんとか申し訳なさすぎる


私は意を決してライラさんのパーティのご招待を受けることにした


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ