表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/174

24.演習見学

カイリ殿下の言う通り、フェンさんが迎えに訪れた


まだ教会の結界に阻まれてるようで、門の前で待っている


「お待たせしました」

駆け足気味に門を出ると、フェンさんは、跪いて礼をとり

「カイリ殿下の命により、お迎えに上がりました。この度は、みさき様の警護を承っております」

と、挨拶をすると、回答を待つ姿勢で私を見上げる


「ありがとうございます。あの……お立ちになってください……」


そして、わたしは自分のダメさを告白した


「フェンさん。あまりきちんとされると、その辺のマナーが不勉強で……。もう少し略式でお願いできませんか?」


毎回こんなにキチンとした挨拶に対応できない。それだけで緊張してしまう……


「かしこまりました」

フェンさんは了承しながら立ち上がる


「今回の演習ですが、外の魔力を遮断し、中の魔力が外に漏れない特殊な結界を施した郊外の闘技場の中で行われています。みさき様には離れた見晴らしの良いところから見学されるように。とのご指示です。」

「結界を貼るのに良さそうな塔がいくつかあるので、そちらにご案内致します」


一通り説明を終えると、 言いずらそうにフェンさんは言葉を発した


「お手を……触れることをお許し頂けますでしょうか………」

「安全にお連れすることを考慮しますと、みさき様を抱き上げた方がよろしいのですが、それを好まれないと伺っておりますので……」

「殿下には再三言われておりますが、私の魔力は……その……みさき様にとってあまり好ましくないようですので……」


すいません……。正直苦手でした。チクチク痛いので……。


でも、頂いたペンダントのおかげなのか、緩和されているので今は平気だ


「大丈夫です。よろしくお願いします。」

私はカイリ殿下の時と同じように、フェンさんの手を取って、空間転移の魔法陣が施された木の中へ足を踏み込んだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ