123/174
123.救出
ふわっと意識が戻ってくる
眩しい
太陽の光が眩しく、目を細める
私の視界には、私をのぞき込む沢山の目
「!!?んんっ!!?ゴホッ!!ゴホッ……」
びっくりして起き上がろうとしたら、むせた
体をゆっくり起こしてもらって、背中をポンポンと優しく撫でてくれる手
この手の優しさを私は知っている
「大丈夫?」
トキ殿下の声が頭上に響く
コクリと頷くと、そのままギュッと抱きしめられた
「どうしてこんなところに?」
カイリ殿下は怪訝そうな顔で聞いてくる
「えっと……。」
私は、こんなことになってしまったことのあらましをみんなに話した