表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/174

108.噂話

目が覚めたら誰もいなかった

昨日はお疲れモードの2人にサンドイッチされて寝た気がする

なのに、朝起きたら誰も居ない


「……。」


起き上がってぼーっとしていると、エリちゃんが支度の手伝いにやってきた


私は今日もいつもの服を着て、いつも通りのご挨拶をする

少しでも、人々の心が穏やかになればいいなぁと思いながら

いつもと変わらず、クリスタルはキラキラと輝いている

でも、今日は教会に来る人の空気が違った


街で何かあったのかな?



私はこっそり陰に隠れて人の噂話に耳を傾けた


『これからは、ダリア様がこの国の魔力を浄化されるのだろうか?』



(ん?ダリア様とは??)


『何でも、神の遣いと言われているらしいぞ。強い聖属性魔法を使えると言う噂だ。』


『トキ殿下の幽閉が解かれたのも、もしかしてダリア様のお力があっての事なのかしら?』


『カイリ殿下とトキ殿下が成人になられれば、戴冠の即位式が行われて新しい国家が始まる』


『となると、やはりこのタイミングでいらっしゃってるということは、ダリア様を王妃にお迎えになるということか……』




なんとっ……!?


ダリア様………?

王妃って言うことは、そのダリア様と、カイリ殿下とトキ殿下がご結婚……するということなの?



私は、昨日のトキ殿下が言いずらそうにしていた言葉を思い出した

『隣国のお客様』きっとそれがダリア様だ


そうなんだ……


思いがけず知ってしまったことが、

思いの他ショックだった


トボトボとお部屋に帰り、ソファーにポフンと

身を投げる



それからどうやって過ごしたかあまり覚えていないけれど、エリちゃんに『カイリ殿下とトキ殿下が夕方おいでになられるようです』と言われて、「会えません…」と言ったことは覚えている



気持ちの整理が追いつかないまま、時間だけが過ぎていった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ