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100.満月の月とともに

寝室の窓からは月明かりが差し込み、部屋を明るく照らしている


私は、ベッドの上に下ろされると、そのままトキ殿下に後ろから抱きしめられた

肩の横にはトキ殿下の顔があって顔を動かすと肌が触れそうな距離感だ

故に、前しか向けないでいる


「緊張してるね?」


えぇ。そりゃーもぅ……

これから何が起こるのか、包まれている甘い雰囲気に私の羞恥心が耐えられなくなったらどうしよう……


「大丈夫。僕がついてるから」

そう言いながら、私を全く離す気配がない


いやいや。この状況が緊張感をあげているんですよっ!


「みさきはさ、カイリに脱がされるのと、僕に脱がされるのと、どっちがいい?」


は?服を?脱ぐ?!

これは……この甘い雰囲気と、このシチュエーションで空気を読めない訳では無い

が。ががががっ!!!


すると、ベッドの周りで、なにやら準備していたカイリ殿下は、マントを取り去ると、身につけている宝飾品を外す


カチャカチャと金属が重なる音を立てて、カイリ殿下のアクセサリーは全てサイドテーブルに並べられた


その様子を目で追ってしまう


カイリ殿下が私の目の前に座る

ジャケットのポケットに手を入れると、そこから少し大きめのクリスタルを取り出した


私はそのクリスタルを見て、忘れていた警戒心が発動し、過去がフラッシュバックした


「や……だっ……!!」

私は、反射的にトキ殿下の腕を抜け出すように抵抗する

やっぱり最後にはこうなる運命だったのかっ……


「落ち着けっ」

カイリ殿下は困った様子でこちらを見つめる


「みさき。大丈夫だから。落ち着いて!」


私はトキ殿下に羽交い締めにされながら、衝動的に首をイヤイヤとふった


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