1.プロローグ
プロローグ
ただの日常。毎日の繰り返し
学校に行っても何も楽しいことなんてない
皆、他人の粗探しに夢中
皆、私の粗探しに夢中…
普通の生活、普通の性格、普通の趣味
こんなはずじゃなかった
火のないところに煙をたたせる
イジメってそういうものよね
やり直したい
高校入学前から
いや。いっそ中学生から
夢見るだけはタダよね
願うだけは自由よね
寝て起きたら人生やり直しルーレットを回して、
はい、ここから再スタートしましょう
なーんて、そんな都合のいい話
「どこかにないかなーーーー!!!!」
教室のど真ん中で、大声で叫んだ
何でそんなことしたのか自分でもびっくりした
でも、その後起こったことの方がびっくりした
真っ白な光に包まれて、私は落ちた
いきなり床が抜け落ちたようにストンと底なしの空間へと落ちていった
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気づいたら私は泉の上に浮いていた
辺りは木で囲まれて、空を見上げると満月が照り輝いている
え?ここどこ?
目の前には白いドレス?を着た女の人が立っていた
私に目を向けると、少し驚いた表情で
「お名前は?」
と、聞いてきた
「みさき」
私は素直に自分の名前を答えた
一体ここはどこで、この女の人は誰で、これは夢なのか、なんなのか…
目の前の女の人は、あおいさんと言うらしい。
あおいさんは私を連れ帰り、あれこれ世話を焼いてくれた。
高校生だったはずの私の体は、どこかの誰かさんみたいに縮んでいた。
夢…かな……?
とりあえず、現実逃避の成れの果てが夢で幸せを手にするくらい自由よね!?
が!!
しかし!!!
寝ても醒めても夢が覚める気配がない。
これは……もしや………。
人生のやり直しに成功したのかもしれない
しかも恐らく、なんかちょっと幼い
人間願ってみるものだ!
ただし、別世界なのだが……。