表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青空ボール  作者: べあ
4/4

最強な奴


「こらこら、お父さんを敬えって小学校の時習っただろ?

そ・れ・に・っ航の機嫌を良くする話もあるんだよっ」


理事長は航の方にウィングして

1枚の紙をファイルから取った。



「俺の機嫌を良く話?何だよ?」


航のまだ不機嫌は治っておらず

拗ねた子供のようにそっけない態度をとる



理事長のちょうど後ろにいた優希は、不思議そうに紙を見る

そして優希はその紙を見て、大きい目を更に大きくする


「確か、この子って・・・・。」


優希の驚きぶりから相当凄い物が書かれているのだろう、航も少し気になり


「何だよ、俺にも見せろ」


と不機嫌そうに言って、理事長の手からスッと紙を取る



そこには随分と可愛いらしい少年の写真が貼ってあり、長々とプロフィールが書き込まれている


「何だよ、ただの履歴書じゃねぇか。

こいつがどうにかしたのか?」


優希が口をパクパクさせ、霊でも見たような顔をしている


「・・・航、もしかして日向歩を知らないの・・・?」


日向歩・・・・?

名前まで女みてぇなんだなと航が言おうとした瞬間


「しょうがないよ航テレビとか興味ないから見ないし

見たとしても、男子の試合しか見ない子だから」


理事長は苦笑いを浮かべながら優希に言う


そして優希は少し呆れたような顔をして航から履歴書を奪う


「この子はね、日本中学生ソフトテニス大会の優勝記録を塗りかえた子だよ。

中3の時の準優勝以来公式試合は出て来なかったんだけどね

航も中学の時全国優勝候補者だったのに名前すら知らないなんて無頓着にも程があるよ」


優希の大げさな呆れた声が室内に響く。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ