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青空ボール  作者: べあ
3/4

生徒会室

ドンッ!


航が分厚い書類を叩きつける音が、広すぎる理事長室に響く。


「どういう事だよ親父!!!

俺たちはそんな奴がココに入学するなんて何も聞いてねぇぞ!!???

きっちり説明してもらおうじゃねぇか!!」


彼の名前は茂山航(シゲヤマワタル)

この学校の生徒会長で、理事長の実の息子だ。


「まぁ、まぁ落ち着きなよ航。」


そんな航の様子を見かねて、

副会長の泉水(イズミ) 優希(ユウキ)が間に入る

「うっせー!!

こんな状況でだまってられっかよ!!!!」


「だってしょうがないじゃん、古い親友に頼まれちゃったんだもん!!」


このナヨナヨとした話し方の中年男性が

茂山秀治(シゲヤマシュウジ)航の父でもありこの学校の理事長だ。


「何だよその意味わかんねぇ理由!!

第一、そんな奴が来たら、学校の風気が悪くなんだろうが!!

俺はぜってぇそんな奴認めねぇからなっ!!」


航のイライラが頂点に達し、航は近くにあったL字型のソファーに八つ当たりをした


「僕は良いと思うけどな

何か楽しそうだし!ホラ、乙ゲーでよくあるシチュエーションじゃん!」


そう言うと優希は理事長に小さくウインクする


「優クンもそう思うっ!?

このコが来たら絶対この学園楽しくなりそうだよね!」




理事長の顔がいっきに明るくなる



「優希、それはあくまでゲームの中の話だろ!!!?

それに、あんま親父を調子に乗せんなよ、後々面倒な事になんだから」


航は大きくため息を漏らし

さっき八つ当たりしたソファーに倒れこむように座る



「航くんひど~いっ

昔はパパ早く帰ってきてねってよく僕にせがんでたのにっ

僕はこの子をこね学校に入れたいのっ!!パパの頼みもたまには聞いてよっ」


「ぷッ

航がそんな事いったのっ?

今の航には考えられないやっ

航も、たまには親孝行してあげたら?」


優希がお腹を抱えながらクスクス笑う



「親父!!

余計な事言ってんじゃねぇよっ!!

優希も次笑ったらただじゃおかねぇからなっ?!

親孝行もクソもいつも俺がいっつも親父に迷惑かけられてんだけど!!」


怒り狂って航は顔を真っ赤にさせ、2人に怒鳴りつける。



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