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図書館。

赤蜻蛉。

作者: caem


 きみが泣いてると ぼくは笑うしかなくて


 手を繋いで 悲しくさせないようにしていたら


 そしたらすぐに 柔らかい感触が啜ってくれて


 嬉しそうにはにかむ その笑顔と涙をペロリ


 眩しいばかりの真っ赤な頬っぺたに 口付けたかった


 はじめてのキスは可愛らしいおでこに さりげなく


 まだまだ若い 思春期みたいに おじさんとおばさん


 揺れた草葉と その向こう側まで飛んでゆく


 つがいになった赤トンボみたいに 夕焼けを目指して


 群れから外れたカップルなんだ


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