表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爆縮と体温の機知(11)

月額、命

思い出を不意に思い出すとき

ズシリと冷たくなることがある

悲しさや苦しみは

通り過ぎてしまったから

今、ここには無いのだけれど

感覚的なものは残っているから

何処からか

上映が始まろうとする

月額命のサブスクリプション

停止ボタンを押しながら

なんでもないを繰り返す


顔色と雰囲気で分かってしまうから

それ以上は

周りは何も言えないし

一生懸命に話題を変えようとする

向こう側と此方側があるみたいに

しっかりと線を引く

たまに、その線の重要度を考えず

滑り台で遊ぶ人も居る

悪気が無さ過ぎて

平謝りが面白くて

一緒になって笑ったりもする

そういう人は優しいのだろう


その時には

さっきの画面はズレ始めていて

近くにあることは分かっていても

視界から外れ始めている

周りが用意してくれた

丁寧に置かれた話題に

飛び付くことが出来る

安堵と安定

高揚していく雰囲気で

いつもの状態に戻っていく

人には厚さがあることを

なんとなく分かってしまうような

一連の光景である


どうせ、月額命を支払うなら

こちらのジャンルを見ていたい

そうは思っていても

強制的に見せられるバグは

生きている間中は治らない

膝付け合って

背中を叩いてくれる人間を

押してくれる人間を

周りに置くしかないのである

治療法ではなく

対処法しかないのだ

世情の状況が改善しようと

変わらない部分である

元から有った状態だが

深く考えなかった人間が多かった

僕等の対処法は

死ぬまで続くのだろう





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ