表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マードック魔道具店  作者: イカ十郎
40/44

タローの夢1

 ここは、チョーエイド。


 とある世界に存在する、とある街である。


 この街には、古くからこんな噂話があるそうな。


  ♪夢や希望はどこにある♪


  ♪貴方の願いが通じれば、♪


  ♪きっと見つかる不思議なお店♪


  ♪望みを叶えるマードックのお店♪


  ♪マードックに会えたなら♪


  ♪きっと望みが叶います♪


  ♪……は、……ぶ♪


最後の部分は、忘却の彼方に消えているそうな!!


この噂、信じるか信じないかは貴方次第!!


 俺は、タロー、弟のジローと一緒に、ここチョーエイドで


小さな商会のタロージロー商会を営んでいるしがない中年男性さ。


 さてさて、最近帝都では、塩の値段が日に日に上がっていてね。


俺たち兄弟も仕入れに難儀している次第さ。


 いいものを安く、それでみんなが喜んでくれるそんな商会を目指して


俺たち兄弟は、それぞれ毎日、東へ西へ駆けずり回っている。


 実際、他の商会のように塩の値段をあげて売るのは簡単さ。


だけどなここ帝都のチョーエイドの下町には、その日の暮らしにも困る人たちが


何人もいるのさ、だから俺たち兄弟は、ギリギリまで値上げはしないと誓っている。


 しかし、困った、困った、うちが値を上げないことを良しとしない帝都の商会ギルド


が、裏で手をまわしてきて、仕入れにも困った状態だ。


 このままでは、商会ギルドの思惑に屈して、塩の値段を吊り上げるか、もしくは


俺たちが廃業するかしかない。


 俺は、

  

   ちくしょう!!どうすればいいんだ!!


と悩みながら歩いていると、辺りが、白い霧のようなものに包まれ


来たこともないような裏路地に迷い込み、一軒の店


 マードック魔道具店


という看板の掲げられたお店の前に、立っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ