サンーマ・イフーダーの夢6
ここ辺境都市ヤーマンで、
一人の老婆が
一本の木の下で
木漏れ日を浴びながら
孫に、昔ばなしを
しながら寝かしつけている。
昔昔
ヤーマンは、魔物の大軍に
襲われ、ヤーマンは、壊滅の危機に晒された。
勇敢な時の領主、サン―マ・イーフダが
民の前に立ち、必死に戦ったが、軍は、
城壁の近くまで押し戻され、もう駄目だと
人々は思った。
そのとき、サン―マの左手から一筋の閃光が
走り、魔物を焼き払った。
だがしかし、間の悪いことに、サン―マを恨む
悪魔チョウフクが復活し、魔物たちを焼き払った
火を消し、魔物をまとめ、再び街を襲おうとした。
サン―マは、万策尽きたのか、城壁に呆然と
立ち、ひとり何かをぶつぶつと呟いたそうな。
その瞬間、光がサン―マを包み込み、
その光はチョウフクの元へ移動すると、
光の渦となり、チョウフクと全ての魔物を飲み越んだそうな
そして、その中心には、
光り輝く一本の木の苗が残されたそうな
そして、その木は大きく成長し、
いまもヤーマンの人々を
見守り続けているということじゃ。
おやおや、
良い子じゃ、良い子じゃ
もう寝る子は育つ
お前もサン―マ・イーフダ様のように
民を思う人間に育つんじゃよ
と老婆は、孫を撫でながら、呟いたそうな
場面はかわりとある魔道具屋
一人の老婆が、黒犬を撫でながら
ヒヒヒ
約束は、守らないとね
あれは、3回までしか使えない魔道具なのさ
ほんとは3回までしか使えないのに
今回は、サービスしとくよ
でもね、
かたき討ちもできたし
夢が叶って
よかった、よかった
私利私欲を捨てれば、
幸せを呼ぶんだよ
せっかく木に転生させてもらったんだ
いつまでも領民を見守ってやりな
次のお客様は、どんなのだろうね
といい、嗄れた声で
♪夢や希望はどこにある♪
♪貴方の願いが通じれば、♪
♪きっと見つかる不思議なお店♪
♪望みを叶えるマードックのお店♪
♪マードックに会えたなら♪
♪きっと望みが叶います♪
♪私欲を捨てれば、幸せを呼ぶ♪
と歌うのであった。
サンーマ編終わりです。