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マードック魔道具店  作者: イカ十郎
24/44

クエールの夢8

大会会場にアナウンサーの


 すみません


 皆様まことに申し訳ありませんが、


 いつの間にかクエール選手が、


 帰宅されてしまいましたので、


 本日のインタビューはなしとさせていただきます


 本日は来場、誠にありがとうございました。


と言うアナウンスが流れる。


 クエールの控室では、大会関係者が集まり


  おい


  なんだよこの液体は


  なんか見たことのない液体が、


  机と椅子にへばりついてるぜ


  ああ、気色悪いな


  ところでクエール選手はいつ帰ったんだろうな


等言いつつ、大会は終わった。


 その後クエールの姿を見た者はおらず、クエールの名前は


幻の永世チャンピオンとして、大食い史の歴史に刻まれるのであった。




 場面はかわりとある魔道具屋


 一人の老婆が、黒犬を撫でながら


 ヒヒヒ


 約束は、守らないとね


 あれは、何でも溶かす薬なのさ


 人間が1日1錠以上あの魔力に


 耐えれるはずがないから


 忠告したのにさ


 でもね、


 まあ、夢が叶って

 

 よかった、よかった


 過ぎたる望みは、破滅を呼ぶんだよ


 次のお客様は、どんなのだろうね


といい、嗄れた声で


 ♪夢や希望はどこにある♪


 ♪貴方の願いが通じれば、♪


 ♪きっと見つかる不思議なお店♪


 ♪望みを叶えるマードックのお店♪


 ♪マードックに会えたなら♪


 ♪きっと望みが叶います♪


 ♪過ぎたる望みは、破滅呼ぶ♪


と歌うのであった。



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