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マードック魔道具店  作者: イカ十郎
23/44

クエールの夢7

アナウンサー


さあさあ、大会も残り10分となりました。


現在の状況は、


ジャイアントクロータ選手 18杯


タベール選手 19杯


謎の覆面ミスX選手 29杯


クエール選手 28杯



そして箸が進んでいるのは、


クエール選手と謎の覆面ミスXのみ!!


果たして、クエール選手の逆転なるか?



クエールの視点


俺は、横目で、未だにマイペースでラーメンを食べている


覆面女を見ながら、


 ちょっ、なんなんだよ


 この覆面女!!


 こいつ、ヤバすぎるだろ!!


 もう食べれないぜ


 ちくしょう


 ちくしょう、このままじゃ負けちまう


 薬は、一日1錠?


 そんなの関係ねぇ


 いつ飲むの、今でしょ!!


 頼むぞ、魔法薬!!


 永世チャンピオンに俺はなる!!


と俺は、懐に手を伸ばし、


例の薬を一錠取り出し、飲み込んだ。


 すると、急に胃の中がクリアーになったので


  いける


  いけるぞ


  何杯でも持ってきやがれ!!


  お替りだ!!


  ジャンジャンもってこい!!


と叫けび、隣の覆面女のことなど、忘れて夢中で食べ続けた。


アナウンサーが


 5、4、3、2、1


 終了!!


 謎の覆面ミスX選手 30杯で途中棄権


 クエール選手 32杯


 よって優勝は、クエール選手です!!


 クエール選手永世チャンピオン


 おめでとうございます!!

 

 しかしミスX選手は、途中棄権もったいなかったですね


 ケーキ!!って叫んでどこへ行ってしまったんですからね。


という声を聴き、我に返った。


 俺は、どうやら勝ったらしい!!


 あのふざけた覆面女は、30杯を食べると、


 ラーメンの締めはケーキよ!!


と言って、大会そっちのけで、どこかへ行ってしまったらしい。


 でも、勝利は勝利


 俺は、今控室で、優勝者の大会インタビューを待っているところだ。


 ああ、気分がいい!!


 まるでぬるま湯につかってる感じだ!!


そして、体が軽くなるのを感じつつ、俺の意識も途絶えた。

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