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マードック魔道具店  作者: イカ十郎
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ツエーノの夢2

さてさて、


ツエーノの前に現れた老婆は、


どんな人なのか?

 ツエーノは、目の前に現れた老婆を見て、


   うわー!!


と年甲斐もなく、大声を出してしまった。


 老婆は、


  ケケケ!!


  いらっしゃい、 久々のお客様だね。


と、嗄れた声で声を掛けてきた。


 俺は、一気に酔いがさめ、


ドキドキと鼓動が早くなるのを感じながら、


勇気を絞り出し、


  ここは、 店か?


  何を扱ってるんだい?


  と言っても、 買う金なんて、


  俺にはもうないけどな!!


と尋ねた。


 老婆は、


  おやおや? 


  ここが、どこか知らずに来たのかい!!


  ここは、 


  お前の心が、呼んだお店さ


  皆は、ここを


    マードック魔道具店


  と勝手に呼んでいるよ。


と答え、俺に、一本の瓶を差し出した。


 老婆は、


  お代は、要らないよ。

 

  お前の歓ぶ気持ちだけで、十分さ。


  さあさあ、 

  

  この瓶の中の薬


  これを1日一粒だけ飲むんだよ


  そうすりゃ、アンタが望んだ


  力


  そうだね、


  Bランク冒険者に匹敵する力


  が手に入る。


  決して、1日一粒以上飲むんじゃないよ


  ケケケ、約束したよ、


  ツエーノ!!


と言ったかと思うと、


霧に包まれた様に、俺の意識はそこで途絶えた。


 俺は、気が付いた時には、いつもの宿のベッドの上にいた。


   アイタタ!!


   飲み過ぎだな、 こりゃ頭が痛い


   しかし変な夢を見たもんだ


   マードックって、子供の頃に聞いた


   昔話に出てくる店じゃないか


   全くどうかしてるぜ!!


   水でも飲んで、依頼でも探しに行くか


と思い、布団をどけようとした時に、


違和感を感じ、右手をみた。


 俺の右手には、一本の瓶が握られていた。


 俺は、


   なんだ、 これ?


   嘘だろう? 昨日のあれは? 


   夢じゃないのか!?


と思いながら、瓶を開けてみると、中には


   ラムネの様な大きさのドス黒い色薬


が、大量に入っていた。


出番は少ないですが、


老婆がこの物語の主人公です。

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