ミーノの夢7
第二王子ザーマ・スルーゼ殿下は、
まずキレーノ様の
スルーゼ殿下
お初にお目にかかります。
ビージ・キレーナと申します。
本日は、
という挨拶を制し、
ああ、ビージ家の令嬢ね。
よろしくね。
で、それより貴女の横の方は?
と言い、私に近づいて来ました。
私は、スルーゼ殿下に対して、
わ、私は、ブーキ男爵家の三女
ブーキ・ミーノです。
今はビージ家にお仕えしており、
本日はキレーナ様と共に、
この会に参加させて頂いております。
と申し上げました。
すると、スルーゼ殿下は、
へー!!
君が噂のイボカエルさんか?
ねえねえ、キレーナ嬢
何でこんな綺麗な娘が、イボカエル?
なんてあだ名がついてるのかな?
とキレーナ様に、尋ねられました。
キレーナ様は、苦笑いしながらも
ええ、実は、私も不思議なのです。
この間まで、顔がブツブツの
吹出物だらけで、ホントに
イボカエルみたいでしたの?
ところが、二・三日前に
突然今の様に吹出物がなくなったのです
と答えられたのです。
それを聞いたスルーゼ殿下は、
へー、まるで魔法のようだね
それにしてもキレイだね
よし決めた
キレーナ嬢
丁度、妹付きの女官が一人病気で
亡くなってね
新しい娘を探していたんだよね
この娘に用意をさせて、明日中に
城に出頭させてね。
あ、ビージ侯爵には、父から
お願いするから大丈夫だよ
と、突然とんでもない事を仰られたのです。
キレーナ様は、青白い顔をされ、
そんな!!
と言い、床に倒れそうになられました。
スルーゼ殿下は、さっと動いたと思うと、
キレーナ様を抱きかかえ、
誰かおらぬか?
ビージ侯爵令嬢の
体調がすぐれないらしいので、
送って差し上げろ
と、大声で、叫ばれると、お付きの方に
キレーナ様の身体を、預けられ、
その場から立ち去られました。
私は、急いで、キレーナ様と共に馬車に乗り、
ビージ侯爵家に、戻りましたが、
キレーナ様は、そのまま自室へ運ばれた為、
侯爵閣下に事の次第を報告し、
自室へ戻り
お城へ出頭する用意をする様
に命じられた為、自室へ戻りました。