ミーノの夢6
今、私は、キレーナお嬢様と
馬車で社交界の会場であるお城に向かっています。
お嬢様は、体調がすぐれないらしく、
青白い顔をされており、
気分もひどく滅入っている感じがしました。
私が、
お嬢様、大丈夫ですか?
と声をかけると、
ミーノ、大丈夫よ
少し寝不足なだけ
それより、そのドレス似合っているわ
今日は、私の侍女ではなく、
男爵家の令嬢として振る舞いなさい。
と、逆に私の事を気遣ってくださったのです。
走行している間に、馬車は、お城に到着し、
私とお嬢様は、会場に入る事となったのです。
私達が、会場入りした瞬間、会場中の視線が
私達に向けられ、あちらこちらで、
「ホー!!
あれが、
当第一の美貌と噂のビージ侯爵家の
ビージ・キレーナ様かぁ!!」
「みてみて、
キレーナ様よ
やっぱり美しいわね
あのお連れの方は誰?
あの人も凄い美人だわ」
「第二王子様も、
キレーナ様の噂を聞いて、
かなり興味を持たれてるとか」
等の歓喜の声が、あがりました。
そして、パーティーが始まると
キレーナお嬢様の周りには、沢山の人が集まりましたが、
私の周りにも、同じ様に、人が集まってきたのです。
そして、事件は、
第二王子様に挨拶を行う時に起こったのです。