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勝手に期待しちゃうんだけどさ

 某槙原氏が薬で捕まりました。二度目ですね。


 天猫は自分が驚かなかった事に驚いた。これは慣れなんでしょうか、諦めかそれともまた手を出すだろうと思っていたのか・・・。


 初めての時には衝撃を覚えました。

 特別にファンという訳でもなかったけれど、歌は好きだったし彼の芸能人らしからぬ柔らかな受け答えに好感を持てたからかもしれない。


「うそ! まさか、そんな訳ないでしょう」


 なんて思っていたけれど、本当なんだという事が分かってくると裏切られた気持ちになった。


 そう、勝手にそう思ったの。


 某氏から直接「薬なんてやってないよ」と嘘を付かれたわけでもなく、「信じてくれ」と真顔を向けられたわけでも無いのに、勝手に裏切られた気がしてムカついた。


 彼の音楽が流れてくるとチャンネルを変えラジオを切り替えた。


 薬で汚れた音楽を心に取り込みたくないと感じていた。どの曲がそうなのか分かりもしないのに、彼の才能ではなく薬によって生まれた曲のようで嫌だった。



 でも・・・。



 本当は彼に怒っていたのでもなく、彼に失望したわけでもなかった。


 彼の心から自然と湧いてきた彼の紡ぐ音楽が純粋なものだと思って、感動していた自分に腹立たしさを感じていたんだと思う。


 本物の水晶だと思って「綺麗ね」「パワーを感じる」「この水晶を見るだけで元気が出てくる」そう思っていた水晶が、ある時ガラス玉だと発覚して愕然とする。そういう事に似ているのかもしれない。


 今までと何も変わらない透明な鉱物なのに、一気に輝きを失ったように見える。


 そして、水晶ではない偽物だと気付かなかった自分に苛立ち、喜んではしゃいでいた自分が恥ずかしくなる。その気持ちの落とし所を「裏切られた」と集約してしまった。



 勝手に本物だと思い、勝手に偽物だったと思って喜んだり怒ったりしていたんだ。


 歌は歌のまま心地よいメロディーは変わらないのにね。




 アイドルや俳優さんにも勝手に期待しちゃうね。ある訳ないと思いながら心の何処かでかすかに期待してしまう。してないつもりだけど、仄かに心の隅に隠して持ってる。


 期待させて気を引く売り方が確立されてしまってるから、それにハマってしまって当たり前だと思っているファンの側も変われたらいいなと思ったりする。


 恋愛も普通に出来るアイドルが当たり前になるといいな・・・と。


 恋人が出来ても彼や彼女は今までと変わらない。明るい笑顔を向けてくれて元気になる歌を歌ってくれる。彼や彼女が自分の恋人ではない事実は前と後で変わることはないのにぶーたれちゃう。


 勝手に理想を描いて期待して、裏切られた気になっているのは私達。


 期待していた自分は馬鹿じゃない。

 憧れてメロメロになってる自分は恥ずかしくない。

 彼等には彼等の人生がある。

 彼等の人生もまるっと愛したい。


 期待する気持ちは持たずにいられない。好きだと思った時にはもう遅い、好きに付随する色々な感情が勝手に存在してしまうんだもの。


 でもね、裏切られた・・・と感じたその時は、自分で頭をちょんと叩いて戒めよう。


 期待はしても毒親の様にはなるまい。こけても手を出さず、じっと立ち上がるのを見守る母の様に懐深いファンになろう。



 ・・・・・・と、自分に言い聞かす。


 マシャや西島さんが結婚しても喜べた自分をささやかながら褒める天猫である。今後、若い芸能人を好きになっても貫こう・・・貫ける・・・かな?



 期待はすれども重石にならず。


 肝に銘じようぞ!

 と、更に念を押す。(^▽^) 締め〆




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