122 過剰な力の使い途
「ふんふ〜ん♪ ふふ〜む♪ ふんふふ〜む♪」
玄野家のお風呂の中で陽気に鼻歌を歌うシロの姿を眺めながら……俺の心は重く沈んでいた。
「……はあ……」
今、玄野家には俺とシロの他にメリア先生と、急いで用事から帰ってきたという校長と篠崎さんがいる。三人とも大事な話があるということで、一番ヒマな俺がシロを風呂に入れてやることになったのだが……。
「ふんふ〜ん♪ ふふ〜む♪ ふんふふ〜む♪」
シロはお湯の中で二本の足をじゃばじゃばとバタつかせ、ついでに尻尾をスクリューのようにかき回して器用に推進力を得ながら、無駄に広い浴槽の中をすいすいと泳ぎ回っている。その間ずっと、自作の変な鼻歌を歌っている。終始、ご機嫌だ。
一方、俺はというと……。
「……ああ〜……やっちまった……マジでやっちまったよ……」
……頭を抱え、ずっと一人で唸っていた。
あのほとんど本物の戦争といってもいい大規模の襲撃事件の、その後の話。
俺は必死になって片っ端から『異形』を片付けたはいいものの、あの正真正銘の怪物ともいえる轟先輩のペースに引きずられる形で無理して速度を上げていった結果、最終的にグロッキー状態になり、ブっ倒れて気を失ってしまった。
次に目を開けた時には俺は玄野家のベッドに寝かされていて、急いで出張から帰ってきた校長によって、知らぬ間に運ばれてきたという事らしい。
……その為、他の生徒たちとは一言も口をきいていない。
最低でも、みんなに一言だけでも謝らなきゃ、というか全員の前で土下座ぐらいは覚悟してたのだが……。
完全に謝罪のタイミングを逃してしまった。
『異能警察予備隊』の訓練合宿は、当然中止となった。今後の予定については、メリア先生も色々と慌ただしくやりとりしていたのだが、学校に通った方がまだ安全ということで、明日からはまた全員普段通り、学校に通うことになるらしい。とは言え……正直、俺はどんな顔をして学校に行けばいいのか分からない。
なにせ、俺のせいであんな出鱈目な規模の大爆発が起き、皆を大怪我させてしまったのだ。いや、大怪我で済んだのならまだ幸運と言えるのかもしれない。
半径10キロ前後の森を木々ごと吹っ飛ばすような爆発なんて、普通、巻き込まれたらどう考えても人は死ぬ。どうにか、みんなが上手くやってくれたから、被害が少なく済んだに過ぎない。
「……ああ〜……どうしよ……明日どんな顔してみんなに会えばいいんだよ……」
実際、俺がやったのってフレンドリーファイアどころか味方全滅レベルの殺人未遂だしな……。
俺が湯船の中で一人悩んでいると、シロがじゃばじゃばと犬かきのような格好で泳ぎながら俺の方に近づいてきた。
「どうしたのじゃ、アツシ? まだどこか、痛いのじゃ?」
「いや……そういうわけじゃないけどさ」
考えてみれば、コイツにも助けられっぱなしだ。
あの変な『声』に意識を引っ張られていた俺を引き戻してくれたのはシロだし、あの瀕死の状態を察知して助けに来てくれたのもこいつだ。
こいつがいなければ、今頃俺は――
「……そうなのじゃ? でも、痛いところがあったら、マイに治してもらうのじゃ! もう儂には治す力はないのじゃぞ?」
シロは当然のような顔をしているが、聞けば、相当に無茶なことをして俺のところにたどり着いたらしい。
メリア先生が深刻な顔で「二度とやってはダメ。次は同じことをしたら自分の命がなくなると思って」とシロに話していたが、それぐらいは危険な状態だったらしい。つまりは、自分の命の危険を顧みず俺を助けてくれた、ということらしい。
「……本当にありがとうな、シロ」
俺は少し涙ぐみながら、お湯でしんなりとなったシロの頭を撫でてやる。頭を撫でてやるぐらいじゃ、なんのお礼にもなっていないだろうが……でも今、他に何も思いつかないのだ。コイツには本当に大きな借りができてしまった形だ。
「ふむ。アツシは、元気がないのじゃ……? ……そうじゃ!!」
涙ぐむ俺の顔を心配そうに眺めるシロだったが、何かを思いついたのか、耳をピン、と立てると湯船の中で派手な波しぶきを起こしながらさぶ〜んと、勢いよく立ち上がり、仁王立ちのような姿勢になった。
そうしてぐん、と胸を張ることで、いつものように平坦で何もない胸がやけに強調されて――
……いや。見れば、そこには何か妙なモノが生えていた。
それは見覚えのない何かではなく、どこか、俺が目にしたことのあるような、何か。
ばい〜ん、と揺れる何モノかが……揺れているように見えた。
……否。もう少し正確に言えば――
二つの見事な巨峰が、ぶるるん、ぶるるん、と荒ぶっていらっしゃった。
「……………………は?」
思わず、俺は首をかしげた。
これは何だ? そして、なぜ俺はこれに見覚えがあるんだっけ?
「ユリアが言ってたのじゃ! アツシはコレが好きなのじゃと!!!」
……ああ、思い出した。
これは――
「篠崎さんの、だな」
ああ。なるほど。
どおりで、見覚えがあるはずだ。
「……………………ふう」
そうして、俺は両目を手のひらで抑え、天を静かに仰いだ。
「――まずは、深呼吸だな」
俺は立ち上る湯気の中、水滴の滴る天井を眺めながら、大きく息を吸い、ゆっくりと吐いた。
一度だけではあるが、深い呼吸のおかげで、十分な酸素が俺の肺を通過して、次第に頭に回ってくるのが分かる。
「……さて、と」
――さて。ここまでの状況を整理しよう。
まずはそれからだ。
今、俺の前にいくつかの謎が提示されたのだ。
ここは、冷静に対処する必要がある。
……まずは一つ目の謎。
目の前にある『モノ』は一体なんだ?
いや、何だっていうか……あれは間違いなく、篠崎さんのアレだ。
何故……突然、頭に「お」のつくアレが俺の目の前に出現した?
ああ――そうか。
シロ。お前がやったんだな。当然だ。考えるまでもない。
あいつは以前、メリア先生と篠崎さんと一緒にお風呂に入れられていた。
その時に、学習した。そうして、あいつの能力で再現した。
……そう考えるのが妥当だろう。
――何を?
……決まっている。篠崎さんのお胸の形状をだ。
それも……本物と寸分違わぬ、異常な精緻さを備えた完全再現。
オリジナルとなんら遜色のない、張り、ツヤ、弾力。
どんなマイスターであろうと、まがい物と言い切れない完全に再現された細部。あの変態をも唸らせるに足るであろう、想像以上の質を備えた一品、否、二品がそこには鎮座していた。
「どうじゃ!!! アツシ、これで少しは元気が出るのじゃ!?」
天を見上げる俺の目の端で、シロがざぶんざぶんと飛び跳ね、二つの鋭利な凶器がばいんばいんと踊る。
――なあ、シロ?
何だかよくわからないが……違う、そうじゃないんだ。違うんだよ。
それで単純に元気が出るやつとか、よほどの変態でもない限り、あるいはよほどのオッ杯星人でもない限り、いない。一体、お前は何故、そんな発想をすることになってしまったのだ?
しかしながら、今の俺の目線は凶器へと吸い寄せられている。……これはもう、仕方がない。これは自然の摂理であり、万有引力の法則である。だが、俺は意地でもその引力に抗う。人類が狐の作った偽りの聖杯に屈服するなど、許されないからだ。
――しかし、それにも限界があると言えよう。
人類を人類足らしめる理性という名の城壁は、薄く……脆い。その内なる獣に城壁が食い破られる前に――或いは、万有引力の法則に蹂躙される前に。それまでに、俺は知恵を振り絞り、残る謎を解かねばならない。
提示された二つ目の謎。
つまり何故、其れが其処に在るのか、という問題だ。
これに関してはヒントは既に出ている。
シロはこうも言っていたのだ。
――『ユリアが言ってたのじゃ! アツシはコレが好きなのじゃと!!!』
……。……俺がそれが好き?
いや、それは……違わないけどさ。
でも別に俺はそれ単品で盛り上がれるほどの上級者じゃないからな。
……というか、篠崎さんの中で『奴はそれが好き』認定がなされてるってこと?
完全に風評被害だよ……。だが、その情報に基づきシロは俺が『ソレが好き』だと判断したんだな。
ははあ、そうか……つまり――情報を統合すると、こういうことだ。
シロは、元気のないように見える俺に『好きなモノ』を見せて元気を出してもらうために、この行為に及んだと。
――なるほど、意図は理解できた。
そういうことであれば、俺はシロにお礼を言うべきなのかもしれない。何はともあれ、俺を元気にするためにやってくれた事らしいのだ。
――でも、この状況で?
今のシロはなんかこう、強烈に犯罪臭が漂う何モノかになっている。
この状況で「ありがとうございます」とお礼を言うと、絵面でいうと、本当に犯罪臭しかしないよ?
でも……。それでも。
俺は今、こう応えなければならないんだろう。
「……ああ、そうだな。ありがとうな、シロ」
こうでも言っておかないとこいつは収まらないだろう。それに、シロなりに俺を元気付けようとしてくれたのはわかる。
でも方法が、ベクトルが、完全におかしな方向に行ってることは、後でちゃんと教えてやらねばならないが。
「じゃあ、もう上がろうか……シロ。風呂から出るぞ」
「わかったのじゃ!」
冷静になってみて、さすがに、風呂に長く浸かりすぎたと思った。異能の特性上、俺はお湯が熱くて上せるってことが全くないのだが、今、皮膚はブヨブヨになってふやけている。
もうかれこれ、俺は二時間以上は湯船の中で悩んでいた気がする。でも、シロのおかげでと言うか、最後に吹っ切れた感じだ。
元気が出たかどうかは分からないが……少なくとも、予想外の出来事すぎて頭が真っ白になった。それこそ、うじうじと悩んでたことの内容なんか、忘れてしまうぐらいに。
――そうだ。
どんな顔して学校に出て行けばいいかなんて、俺がいくら考えても仕方がない。
やってしまった後で俺にできることといえば、そんなにないのだ。
ならば、誠心誠意、謝るしかない。俺が小中と、なんの為に土下座スキルを磨き上げてきたと思っている? 小学生の時に粉塵爆発で体育館を大破させたり、中学校の時に、妹に手を出そうとした不良気取りの高校生達を相手取り、全員にちょっとした大怪我を負わせてしまった時も、その後全員の住所を特定して家まで押しかけ、土下座で平謝りして悪気がなかったことだけは理解してもらったのだ。
今回はその度を超えているとは思うけれど……それでも、頭の悪い俺が下手に考えたって仕方がない。判断はあくまで相手に委ねるモノなのだ。
そう思うと、フッ切れた。
「ありがとうな、シロ。おかげで本当に……助かったよ」
「ならよかったのじゃ、アツシ!!!」
シロがそう言って嬉しそうに飛び跳ねると、無邪気な笑顔の下で、ばいんばいんと揺れる二つの巨峰様が見えた。
……まあ、後でこれはダメな事だと教える必要があるんだけど……しばらく怒らないで、このままにして置いてやってもいいか。この変な姿も、こいつなりに俺に気を使ってくれた結果な訳だし。
――決して。
決して、この芸術品のようなお胸を仕舞わせるのが勿体無い……とかでは、決してない。
「――ふむ。だが……そうだな」
だが、あくまでも後学の為に。あくまでも……シロの気遣いに対するささやかなお礼として、再現具合を批評してやるぐらいは、やぶさかではない……かな。他意はない。やましい気持ちなど、ない。
そんな慈善と博愛の心に満ち満ちた眼で、俺が冷静に完全再現された二大巨峰の質感を確かめようと視線を動かした、その時だった。
「……そうじゃ!! これをユリアにも見せてくるのじゃ!!!」
「え、ちょっ……? シロ……?」
俺が呆気にとられていると、シロは裸のまま、ピューっと脱衣所から出て行ってしまった。
「……あれ……?」
しまった。忘れてた。あいつ、人の姿に化けてはいるが、元は三歳の野良狐。元々、服を着るって習慣がないし、いつも着ている服も実は奴の能力で作り出しているのだ。だから、風呂が終わるとすぐに裸でそのまま出て行ってしまう。それにはいつも、メリア先生や篠崎さんが手を焼いていた。
俺はそれを知らなかったわけじゃなかったというのに……それに、今の状況。
シロは、今まで俺と一緒に風呂に入っていたことになっている。
その上で今、シロはあんな状態だ。
それであのまま、みんなの前に出て行ったらどうなるか?
……。
「……これって、非常にまずい状況なのでは?」
案の定……ドアの向こうで、篠崎さんの声が聞こえた。
「……ちょっとシロ? どうしたの…………その胸は?」
「こうすると、アツシが喜ぶのじゃ!!! 元気になったのじゃ!!」
篠崎さんの当然の質問に対して、シロはとても簡潔に、元気に、淀みなく答えた。
そうして、ドタドタという足音がした後、メリア先生の小さな悲鳴が奥の方で聞こえた。シロのキャッキャした声も聞こえる。……多分、同じような説明をしているのだろう。
「…………ふう」
俺は再び両目を手のひらで抑え、天を静かに仰いだ。
……シロよ。
お前の導き出した答えは、きっと間違いじゃない。
俺も確かに、お前の行動で色々悩みも吹っ切れたさ。
それに関しちゃあ、感謝はしている。
……でも、でもさ。
人間には、時と場合というものがあって、その組み合わせによっては、いらぬ誤解を招く言動というのも、確かにあってだね。今、それが最悪の状態で噛み合ってしまっているということを、あいつにどうやって教えたらいいものか。
俺がそんなことを考えていた時、誰かが廊下側のドアを、コツコツと叩く音がした。
「芹澤くん……ちょっと、いいかな」
本来のお胸の持ち主、篠崎さんだった。
「……はい」
俺が今まさに処刑台に立たされたような心持ちで立ち尽くしていると、篠崎さんはドアを開けて、あろうことか脱衣所の中に入って来た。
「……あ、あの、篠崎さん……?」
俺は慌ててバスタオルで下を覆い、戸惑いながら彼女に声をかけるが、反応がない。
「……」
彼女は下に俯いて、前髪が顔を覆っているので、表情が見えない。
でも、さっきの声が僅かに震えていたのは分かる。
これって、かなりご立腹なのでは?
いや、なんか泣いてるようにも思える。
肩が、小刻みに震えているように見え――
――頬に、涙の跡。
……ああ、やばい。これは、やばい。シャレにならない。
彼女はそのまま、力なく俺の方に歩み寄り、気づけば……もう目と鼻の先だ。
……体同士が触れるならあと半歩。顔の距離にしてあと数センチ、というところまで近寄り、立ち止まった。
……近い。もう逃げも隠れもできない。
次に来るのは膝蹴りか? それとも、アッパーカットか?
何をされても、俺は文句を言えない気がする。
どうにかして、釈明を試みる必要がある。
すぐにでも誤解を解かねばならない。
腰にタオルを巻いたままの姿で俺がそんなふうに焦っていると――
「……ねえ、芹澤くん……」
彼女は静かに顔を上げ、俺を見た。
その目には涙が溜まり、瞼には泣き腫らした痕があった。
まるで……ずいぶん長い間、ずっと泣いていたかのような――そんな腫れ方だった。
「……人って、悪いことをした時……どうすれば許してもらえると思う?」
「え?」
唐突な質問だった。
考えようによれば、俺がどう謝れば篠崎さんに許してもらえるのか、という質問にも取れるが、声の響きから何となく違うと感じる。それは俺を責めている風でもなく、むしろ――篠崎さん自身が、何かに許しを乞うているような、誰かに申し訳なく思っているような、どちらかというとそんな響きで――
「私ね……いろんな人に……取り返しのつかないことをしたみたいなの。……誰にも、どう謝っても、絶対に許してもらえそうにないこと」
篠崎さんは戸惑う俺に向かって、震える声でそう言った。この息がかかりそうなぐらいの至近距離でさえ、やっと聞こえるぐらいのか細い――消え入りそうな声で。
「ねえ……どうすればいい? 私は、こんな時、どうやって…………どうやって生きていけばいいの……? 私はもう……このまま生きてちゃ、いけないんだって……わかっちゃったの」
彼女が話す度、大粒の涙が頬を伝い、床に落ちて小さく音を立てた。
「……篠崎さん……? 一体、何の話……?」
俺にはさっきから、彼女が何の話をしているのか分からない。でも、彼女の声色はとても深刻そうで、何かに怯えるようにまた俯き、静かに泣いている。
「ごめん、こんなこと……君に相談しちゃいけないって、わかってる。わかってるのに…………本当に、ごめんなさい。……誰も巻き込んじゃいけないって、わかってるのに……」
そして、彼女はとても悲しそうな声で――
今にも消えてしまいそうな弱々しい声で――
「お願い……私を…………殺して。……もうきっと、それしかないと思うから」
涙を流しながら、確かに……そう言ったのだった。
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