第1話 ラスボスは〇〇フラグ
くだらないことを自己満足レベルで文字にする。
とうとうここまで来た…数多もの試練を乗り越え、敵を薙ぎ倒し、いわゆるラスボスとの最終決戦手前。
カツーン…カツーン…
奥の部屋から足音を響かせて顔が仮面で覆われた、いかにもラスボスと思われる男が現れる。
そこで気づいてしまう…『ラスボスはお父さんフラグ』に…。
ああああ(プレイヤー名)はゴクリと息を飲み、父をも殺す覚悟を決める。
「よくぞ、ここまでたどり着いたな。『ああああ』よ…」
言いずらそうな名前を呼ぶと、ラスボスの男は仮面に手をかけ、外そうとする。
ゴクリ…またしても緊張が高まる。ラスボスは仮面を外して投げ捨てると、何も無い部屋でカランカランと心地の良い音を奏でながら仮面は地面で震えている。
「お…お前は!」
ああああは言葉に詰まる。なんて言っていいのだろうか。と言うよりどうすればいいのか。
「誰だ!?」
期待を裏切られたこの感覚。え、父親じゃないの? すげー覚悟したけど? これなら躊躇いなく殺れるんだけど。
「ラスボスだが?」
「それは知ってる」
ラスボスはきょとんとした顔でこちらを見つめてくる。何も理解してないのか…コイツ。
「まぁいい…こちらから行かせてもらうぞ!」
ああああは剣を構え、ラスボスの攻撃に備える。
しかし、その攻撃はとてつもなく弱く、ああああに2のダメージしか入らない。
「え、嘘だろ? フラグ回収しない上にこの弱さかよ。ありえないだろ。とりあえずここまでのプレイ時間返せよ。」
「すみませんマジで」
「殴んぞ」
「勘弁してください」
ああああは完膚なきまでにラスボスをボコボコにした。
短めのお話となってるので、暇な時にどーぞ。