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キミと1フレームの世界  作者: トラヤラノ
7/10

7フレーム目 『まねかれなるもの』

 私の彼は、ごく普通の暇な人だ。オブラートに包んだよ。


 そして、絵のことは全く知らないと言って良い。

 しかし、少し違うのは、

 私の仕事のマネジメントをしてくれる。それがとても心強いのだ。


 私はイラストレーターの仕事をしている。

 交渉事は苦手だ。とくにお金の話。

 自分の仕事に価値を付けるのが、果たして自分でいいのかと思ってしまうからだ。

 そんな時にキミは言う。

「エリちゃんの絵がとても素敵だ!ぴかぴかだ!みんなまだ価値をしらないだけだ!」

 そう言ってくれる。

 ニートだけど…。それでもいいんだ。

 自分の仕事に価値を見出してくれる人がいる。

 そんなキミがそばにいる。それでいいんだ。

「エリちゃん、俺は絵のこと全然分からないけど、エリちゃんの絵はすごいよ。

 もっと売れてほしい!ぴかぴかしてるし!お金になるとか…それもあるけど…みんなに、この価値を知って欲しい、だからもっと色んな人に知って欲しい!」

 キミはいつも一生懸命だ。ほんと絵のこと知らなくて判定ガバガバだけど…。

 油絵と水彩絵の区別もついてなさそうだけど…。

「はい!エリちゃんならきっと、ぴかぴかな絵に仕上げます!」

 クライアントさんの前でもエリちゃんって呼ぶけど…。

 ぴかぴかな絵ってキミいつも言ってるね。


 ま、いっか。


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