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キミと1フレームの世界  作者: トラヤラノ
5/10

5フレーム目 『一陣の紫の風』

「ときどき『あの時もっとやりたいことやっとけばよかった』

 と思うことは無い?私は…」


「あるよ」

「まだ話途中だよ」

 イサは食い気味に応えるのが癖だ。

「ごめん、続けて」

「私は…これってさ、『あの時』を『今』って思えばいいんじゃないか

 って思うの、つまり、『今』の自分は、未来で後悔した自分が、今に

 やって来たってわけ」

「うーん?よくわからないよ」

「要は、生まれ変わった私ってことだよ」

 というとシオンは立ち上がり、ベンチに腰掛けたイサの後ろに回った。

「というわけで、午後の講義サボろう」

「どこ行くん」

「一緒に行きたいお店ある」

「明日は?」

「今日が良い。だって…」

「どうして?」

 また食い気味だ。シオンは答える。

「生まれ変わったから」

「ふーん」

 イサも立ち上がる。


「じゃあ行こうぜ。今が『あの時』なら」

 イサがそう言うと、シオンは大きく頷いて、二人は

 学校とは逆方向に歩いて行った。

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