人馬戦車(ケンタウロス)機体解説
【人馬戦車概要】
上半身が人型、下半身が戦車の人型機甲兵器。
戦車形態のタンクモード時は全高約三メートル、戦車部を脚部に変形させたヒューマンモード時は全高約四メートル。
国連規定により航空兵力が廃絶された背景から、あらゆる地上防衛戦に対応するべく、変形機構が採用された。
主要武装は携帯火器である二十ミリ機関砲。その他、固定武装として、両腕の前腕にダガーを格納している。
当初は人工知能『ガーディアン』に全制御を委ねた、AI無人機であったが、第三世代機KF-4ファントムより有人機が登場。支援機の機体制御は人工知能、指揮は有人機が行うという二極構造となった。
【第三世代機】
KF-4ファントム
国連により世界共同で開発された初の有人機。
左が操縦席、右が管制席の並列複座を採用し、管制担当が専用AI支援機KF-5タイガー三機の指揮も行う。
タンクモード時の車輪を、ヒューマンモードにも用いるスケート走行『ホイールドライブ』の性能が、第二世代AI機から格段に向上したが、その運用にはセミオートマミッションが必要になるなど、人間が人馬戦車を操縦する上で、AIを越えられない点を数々露呈させるなど、過渡期の機体であった。
第四世代機への移行が進む現在では予備機扱いとなり、世界的にその運用は限定的となっている。
乗員人数:二名
搭乗者:ヒビキ=アカネ(操縦) コダマ=アオイ(管制)
KF-5タイガー
ファントム専用のAI支援機。
通常ファントム一機につき、三機のタイガーが護衛として編隊を組む。
ファントムの基本設計をベースとし、コスト削減、軽量、高速化を図ったピーキーな機体構造であったが、人工知能『ガーディアン』の機体制御により、時として有人指揮官機ファントムを上回るスペックを見せる皮肉な傑作機となった。
【第四世代機】
KF-14トムキャット
米軍が海上防備を目的とした空母搭載型として設計し、日本の技術協力をもって完成させた有人機。
直列複座を採用し、ホバークラフトで海上をも移動できる水陸両用の現代最強の人馬戦車。
ひと回り巨大化した機体ながら抜群の運動性能を誇り、専用支援機KF-18ホーネット二十四機を指揮できる管制システムにより、一機で中隊から小型大隊を編成できる。
その先進機構のため開発に時間を要し、開発着手は先だったにも拘らず、後述のイーグル、ファルコンよりも運用開始は後になった。
アメリカ単独での開発が頓挫しかけた際、日本のタカハネ=サツキに設計、クスノキ=リンにテストドライバー協力を仰ぎ完成にこぎつけた経緯から、米軍機だが特別に自衛軍所属のリンに供与されている。
また、単独国家での機体開発は国連で問題視されながら黙認された事により、先進国による人馬戦車開発競争の端緒となってしまった。
乗員人数:二名
搭乗者:マキナ=カノン(操縦) クスノキ=リン(指揮管制)
KF-15イーグル
ファントムで発見された数々の問題点を踏まえ、車輪走行からホバークラフト走行への転換を遂げた有人機。
管制システムの飛躍的進化により、専用AI支援機KF-16ファルコン三機の指揮と、操縦を同時に行う単座機となった。
基本性能はファントムを大きく凌駕し、オプションパーツの換装でステルス性を追加する事も可能。
トムキャットがアメリカ主導で開発されたのに対し、本機は国連による世界的共同開発を踏襲している。
乗員人数:一名
搭乗者:タチバナ=ミユウ、スズシロ=チトセ、マキナ=シオン、マキナ=カノン
KF-16ファルコン
イーグル専用のAI支援機。
タイガーがファントムのコスト削減機として設計されたのに対し、本機はイーグルの性能をほぼトレースした高性能AI機として開発された。
そのためイーグルとファルコンの編隊は、高練度のフォーメーションが組める様になり、有人機とAI無人機の連係の有効性を実証した。
【第一世代機】
KF-86セイバー
国連により開発された、世界初の人馬戦車。
航空戦力廃絶後、侵攻から防衛に主眼が移った世界情勢から、戦車の戦闘力を多様化させるというコンセプトで開発がスタートした。
戦車型から人型への完全変形を断念し、戦車時の砲台を人型にするという折衷案は、第四世代にまで至る人馬戦車の基本となった。
機体性能は、タンクモードはともかく二足歩行のヒューマンモードが安定性に欠け、ホイールドライブは採用されなかった。
国連による世界的平和宣言の直後という事もあり、その機体制御は人工知能『ガーディアン』に委ねるという、実用機というよりも『平和の象徴』たるAI機として加盟国に配備された。
【第二世代機】
KF-100スーパーセイバー
セイバーの再設計機として開発されたAI機。
バランサーの向上により、セイバーで断念したヒューマンモードでのホイールドライブに成功。
総合的に実戦に使える機体となり、この事が『ガーディアン』の制御を必要としない、第三世代機構想のキッカケとなった。
有人機の操縦者を育成できない一部の国家では、現在も防衛機として運用されている。




