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四季の恋  作者: 香月よう子
四季の恋
3/4

「碧いおもちゃ箱」シリーズでご覧下さい。

「秋は来ぬ」


半袖が少し肌寒く感じた

散歩の帰り道見上げると

空は瑠璃色に染まってた

山の端に沈もうとしてる

太陽を見ていたら何故か

故郷を思い出し懐かしい

秋はもうそこまで来てた





「秋の魔法」


家路に就く道すがら

ふと遠くを見遣り

目を奪われた

山際の瑠璃色は映え

空のグラデーションは

刻一刻と

漆黒の闇へと変化してゆく

それは秋の夜が魅せる魔法





「橙色の空」


この時間になるときまって

窓辺から見える夕焼小焼け

まだ高い空は

青色を残しているけれど

家々の壁と山の端は

見事なほどに橙色

暫しの間恍惚と時を忘れて

あっという間に陽が落ちる

つるべ落としの秋の夕暮れ





「古都の秋」


竹林を吹き抜ける風は凛と鳴り

空気の澄みわたる嵯峨野の秋は

訪れる者をやさしく迎え入れる

やがてゆっくり陽は落ちゆきて

月明かりにたたずむ古都の秋は

限りなくひっそりと更けてゆく




「小さな秋」


空いっぱい広がる茜雲

ああ、明日もまた快晴

沈んでた心軽くなって

一陣の風がひんやりと

頬を撫でるちいさい秋





「秋の夜」


空にはぽっかりと白い満月

暮れなずむ秋の深く蒼い夜





「秋の涙」


蒼色に溶けてゆく秋の夜を伝う一筋の涙








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