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朝日、薫る&irony&number19

【朝日、薫る】


朝日、香る

午後なれば 香らぬ 君の息吹


君の笑顔、

ちらりとのぞかせる香り


さ、まよう 朝霧の中

ボクはいつも 涙する



朝日、香る

午後なれば 感じぬ 君の冷気


さ まよう、いつも君の機嫌に

人はさ迷う、この空の下



朝日、香らぬ 

午前なれば 涙する 最後なればこそ


朝日、さらば 香り続けたまえ

この空、天長地久なればこそ




fine.





【IRONY:皮肉】


はすに構えて おすましかい


木で鼻くくるご時世に 君は一人の三日天下王


どうやって息をすれば良いのか、この突飛な地上で



へべれけ、へべれけ

いつかは そっちのけ



はすに構えて、相好崩せ


誰も見知らぬ異人ならば


どうやって息吹を感じればよい、この机上のままごとで



へべれけ、へべれけ

いつかは一抜け



逃げるご時世に、君だけが


千古不易の身ばればこそ



fine.




【Number19】


背を見せて走りぬいた

厭なもの全てから 目をそらして連敗したのは

下がった19階段めでのこと



背表紙、

腐りかけたのは青春の19ページ目



閉じこもった部屋のなか

目をつむって必死に数えたのは、時間の流れ



いつか迎えが来ると、

信じたのはどうでも良い月日の流れ

どのくらいさ迷ったのか 今ではいざ知らず



世界の色をどこかに落としてしまったのか

いつも目にする景色は

生ぬるい 地獄絵図




背を見せて殺し続けた

ほんの少しの勇気と希望


かき集めた砂の数は19個

どれも奇怪な顔をして、

わたしを嘲笑するのを糧とした



最後に、

わたしが死んだのは19歳のこと


甘い春も、融けやらぬ冬も

全てどうでもよかった19歳のこと


今から、1から19まで数えてみるのも億劫だ


新しい生まれ変わったキミに挨拶を、

19歳で死んでしまった私から。


fine.


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