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ライク・ア・ローリング・ドッグ  作者: 来城
日曜日
20/22

6-2 瀬田


「よしっ!」


 瀬田は叫んだ。その声に隣にいた石田がビクッと反応する。


「ど、ど、どうしたんすか?」

「今、樫井奈緒らしき少女を見かけたってたれ込みがあったぞ」


 瀬田はかなりのハイテンションで石田の疑問の声に答える。

 石田が眉を寄せた。


「一人、ですか?」

「みたいだな」


 石田は三棟翔太の所在を気にしているのだろう。

 だが、今はそんなことどうでもいい。まずは樫井から終わらせる。

 瀬田はまだなにか言いたそうな石田を無視して地図を開く。


「今、奴はここを歩いている。どうすればいいか分かるか?」

「……この道は一本道ですし、ここから出てくるところに待機していれば、簡単に捉えられるんじゃないでしょうか?」


 生真面目な顔で石田が地図に赤丸をつける。


「合格だ」


 瀬田は頷き、腰のホルスターに収めていた銃の安全装置をはずす。石田がギョッとしたように瀬田を見やった。


「なに驚いてやがる? 相手は凶悪犯だぞ、抵抗したら即射殺、分かったか?」

「で、ですけど」

「ぐだぐだ言ってんじゃねー」

「は、はいっ」


 瀬田の一喝に、石田は怯えたように頷いた。

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