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ライク・ア・ローリング・ドッグ  作者: 来城
金曜日
14/22

4-5 瀬田


「あの、瀬田さん、眠たいんすけど……」

 

 深夜、瀬田は石田を連れてサンセット通りに向かっていた。


「仕方ないだろ。俺だって、てめぇなんか連れていきたくねーよ」


 しかし、どれだけ時代が変わってもコンビ行動が原則とされるのだけは変わらない。瀬田はイライラしながら車を飛ばす。

 サンセット通りで警官が二名殺され、そして、三棟翔太と樫井奈緒の目撃情報をその事件付近で得てから、瀬田の中には妙な確信が芽生えていた。


 ――今日中に逮捕できる、と。


「いいかっ! 今日でこのヤマ、カタつけるぞ。銃はちゃんと持ってるだろうな? いつもみたいにトロトロしてっと張っ倒すからな」


 石田の返事はない。

 いつも返事だけはいい奴なのに――もしかしたら、緊張で固まっているのかもしれない。

 少し心配になった瀬田は、チラッと石田の方に視線をやる。そして、言葉を失った。

 返事が出来ないはずだ。石田は興奮する瀬田とは対照的にシートに深く体を預けて眠りについていた。

 瀬田の中でプチプチとなにかが切れる音がした。


「石田――――っ!!!」

「ふぁ、はいっ――!」


 瀬田の怒鳴り声と石田の返事が車内に響き渡った。

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