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命運を覆す

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

今日は、こんな日でした。

ラッシー飲み忘れたのが気がかりです。


この神様、過去に何度か登場しております。

本日もお世話になりました。

色んな人に、神様に仇で返さないようにしなくては。

今日は予定があって、予定時刻前までには帰らなくてはならない。何時ものこと。だって予定時刻は私が何時も帰宅している時間だから。そう思って街に出た。

墓参りをしようとして、洗い場に先客がいた。自分の先祖の前に立って、ぺたぺたと墓石を撫でながら待つ。墓石参りが終わった。

ずっと前からキーマカレーが食べたかったから、キーマカレーを注文した。

到着したカレーもナンもとても美味しかった。けれども本来の目的である、カレーと共に『ラッシーを飲む』という行為は忘れられた。それに気が付いたのは、メニューを店員さんに返し、カレーを半分食べ終えた時だった。

転換期故に神様にお参りしたくて、梅香の君の元へ訪れようと思っていた。都合よく電車が来ていて、慌てて乗り込んだ。けれども改札を抜けて、階段を登ると、頬に冷たい風と水滴がぴたぴたと吸い付いてきた。玄関口を見ると滝のような雨が降り注いでいた。暫く待つ。けれどもゲリラ豪雨は過ぎ去る事を知らなかった。

うーん……。何かを成そうとすると、何かを成すことは出来る。けれども私が望む完全型の形では願いが果たされなかった。来週もきっとそんな週なのだろう。

これが最近やっている私の運気の予測の立て方だった。過去から情報をを集め、規則性を見出し、未来を予測する。周期を、予測する。

待っているのもしんどくなって、苦しんでいるお方を見たくはなくて、私は踵を返して電車に乗り込む事にした。


「どうにも上手くいかない一日でして」

「ほう」

相対した神様は、強い眼力と共にじっと私を見据えていた。

義侠心故に弱者を庇護下に置いては下さる。けれどもそれは何方かと言えば義務感。本当に好きな物は、弱者の反撃。何かに平伏す事無く、困難に立ち向かう物を深く愛する。

だから、私は逃げない。どんなに威圧感を持って此方を見据えても、敬意片手に対面し続ける。

貴方様への敬意を忘れた訳では御座いません。けれども貴方様の向けられた視線に、親愛に平伏して、ただ怯え続けるというのは、貴方様の信頼を裏切る行為に他ならないと感ずるのです。

「命運に従うままに、流されるままに、今日という日を過ごしたのです。そうしたら、えぇ、少しの成功と少しの失敗で構成されておりましたわ」

「そんな日もあるだろう。そうしてそれを覆す事が出来るのは、並々ならぬ努力故だ。本当に求めるのならば、手にでも書いておけ。失敗したくないのなら、生半端な便りだけを集めるな。常に考え続けよ。お前はまだ、伸び代がある。此処が最後ではない。励めよ」

そうしてから拳を振り上げて、思い切り振り下ろした。拳が私の頭上にめり込む事は無かった。ただ直前で止めて、風圧のままに魔を祓う。

「凶は削いでやる。しかしこれからの運気、上げるも下げるもお前次第ぞ」

そう言って、私の頬に『中』と書き記した。どうやら中吉のようです。

人と接する時にも、参拝に行く時にも、敬意を持って接したいとは思ってます。あればあるだけ良いとは思ってます。

ただ何時も思うのが、今のままでは、まだ足りないのではないかという事。

これは参拝の時だけでなく、こうして物を書きながらずっと考えている事です。


本日の私の一日はこんな感じでした。

八割取れるけど、二割は届かない。

完全に上手くはいかない。そんな日でした。


でもこの神様だけはずっと傍に寄り添って、励まして戴いたと思ってます。

引いた御籤が中吉だったのも、努力すれば叶うと書かれていたのも、何となく今日を連想します。

メモる方法は幾らでもありますし、天気予報を確認する事も出来ましたし。それは私の努力でどうとでもなる事です。


明日が晴れであることを祈ります。

梅香の君の話が書きたいなぁ。

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